原文入力:2011/06/06 21:03(1480字)
ファン・ジュンボム記者、キム・ジョンピル記者、イ・ジウン記者
"慎重に検討すべき" 検察改革に反対
キム・ジュンギュ総長 "貯蓄銀行捜査 最後まで"
民主党 "大統領府、検察庇護" 反発
大統領府が政界の最高検察庁中央捜査部廃止の動きに対し急ブレーキをかけた。民主党は大統領府の‘検察模様眺め’だとし荒々しく反発し、ハンナラ党内でも少壮派を中心に反発の動きが起こった。
大統領府は6日、イム・テヒ大統領室長主宰で開いた首席秘書官会議で、最高検察庁中央捜査部の捜査機能廃止問題と関連して 「慎重に検討するのが良い」という結論を下したとキム・ヒジョン大統領府報道官が明らかにした。これは事実上、中央捜査部捜査機能廃止に反対の立場を明確にしたものだ。大統領府はこういう意をハンナラ党にも伝達した。
大統領府関係者はこの日、キム・ジュンギュ検察総長が発表した中央捜査部廃止反対声明に言及し「我々の立場も検察声明と脈を同じにする」と話した。 大統領府核心参謀は「中央捜査部を廃止すれば権力は誰が牽制するのか」とし「中央捜査部の代案として野党が考える公職者不正捜査処や与党が考慮中のソウル中央地検内の別途捜査組織設置は全国単位捜査などでいろいろ限界がある」と指摘した。
キム・ジュンギュ検察総長はこの日、ソウル、瑞草洞の最高検察庁庁舎で開かれた緊急検察幹部会議を主宰した後に声明書を出し「中央捜査部は腐敗捜査の本山として不正捜査を着実に行うもので、現在進行中の貯蓄銀行捜査を最後まで遂行する」と明らかにした。キム総長は「航海(捜査)が誤れば船長(総長)が責任を負えば良い、船(中央捜査部)まで沈没させる理由はない」と話した。最高検察庁中央捜査部は釜山貯蓄銀行グループの救命ロビーにかかわった疑惑を買っているキム・ジョンチャン(63)前金融監督院長を早ければ7日にも召還調査する方針だと知らされた。
ハンナラ党指導部は比較的慎重な態度を示したが、一部若手議員は荒々しく反発した。ファン・ウヨ院内代表は「中央捜査部の廃止は司法改革特別委検察改革小委員会の合意案であり、司法改革特別委全体会議、国会全体の意見収斂過程で大統領府の憂慮を議論する」としつつ「だが、検察改革問題は国民の目の高さに合わせてきちんと行う」と話した。新主流の集いである‘新しいハンナラ’幹事のチョン・テクン議員は「大統領府はこの間の検察の捜査権乱用に対して何の統制もできないことを先ず反省し、その代案を国会に話すことこそ正しい」として「大統領府の干渉を見ながら党が主導し司法改革を成しとげる他はないという考えをより一層固めるほかはない」と話した。
民主党は「大統領府発表は検察を統治手段として今後も利用するという意中をそのままに現わしたもの」と強く反発した。イ・ヨンソプ スポークスマンはブリーフィングで「中央捜査部廃止案は国会司法改革特別委で深く議論して決めた事案なのに、今になって大統領府が十分な時間をかけて議論が必要だとしたことは、検察改革の意志がないことを如実に見せる」 としながら 「大統領府はいつまで‘政治検察’の陰で垂簾政治をするというのか」 と語った。
ファン・ジュンボム、キム・ジョンピル、イ・ジウン記者 jaybee@hani.co.kr
原文: 訳J.S