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キャンプ マーケット‘発ガン物質まみれ’

原文入力:2011-05-27午後08:54:33(1115字)
廃棄物埋却地 汚染最悪
石油系炭化水素 基準の33倍
鉛・ベンゼンなど重金属 過多
地下水からも発ガン物質 検出

ナム・ジョンヨン記者

←キャンプマーケット汚染地図(※クリックすればさらに大きく見ることができます)

仁川市、富平区、山谷洞一帯 48万4721㎡に位置したキャンプ マーケットは2016年の返還に先立ち政府が環境汚染調査を行った。2008年の基礎調査に続き、環境部が2009年に施行した詳細な調査の結果、キャンプ マーケットの大部分はすでに発ガン物質で覆われていた。
環境管理公団が行った2009年部隊汚染調査結果を見れば、調査が成された5ヶ区域中で廃棄物を保管する物資リサイクル流通センター(DRMO)周辺の汚染度が最も激しかった。こちらはポリ塩化ビフェニール(PCBs)がドラム缶448個に詰められ埋められたとの疑惑が提起された。

汚染の最も大きな原因は油だった。廃棄物埋立地周辺の土壌で採取されたサンプルからは全石油系炭化水素(TPH)が最高1万6309㎎/㎏が検出された。土壌汚染憂慮基準(500㎎/㎏)の33倍近い数値だ。駐韓米軍が油類物質を浄化せずに土地に埋めたためにこのような汚染が発生したと環境管理公団は推定した。重金属汚染も広範囲に現れた。廃棄物埋却地を中心に鉛(Pb)は基準値の10倍以上が、銅は2倍以上が検出された。ベンゼン・亜鉛・ニッケル・キシレンも検出されるなど部隊で確認された汚染面積だけで2270㎡だ。

汚染物質は土中で広がれば地下水汚染まで引き起こす。廃棄物埋却地付近で採取した地下水からはトリクロロエチレン(TCE)とテトラクロロエチレン(PCE)が飲み水基準値の2倍内外まで検出された。両物質は洗浄剤に使われる発ガン物質だ。

また別の発ガン物質であるベンゼンも0.047㎎/lが検出され、基準値(0.01㎎/l)の4.7倍に達した。ベンゼンは人体の骨髄機能を抑制し白血病などを誘発する。環境管理公団は油類物質の埋却によりベンゼンが地下水から検出されたと見ている。

米軍が基地を去ってもこの土地は浄化作業を終えて初めて一般人が自由に利用できる。汚染土壌は浚渫し洗い落とした後に再び埋め戻さなければならず、汚染された地下水はポンプで汲み上げ汚染物質を除去しなければならない。

ナム・ジョンヨン記者 fandg@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/480115.html 訳J.S