原文入力:2010-10-31午後08:03:30(1424字)
金属労組 亀尾支部長、KEC座込み場で追われ‘抵抗’
労組 "会社と組んで交渉場へ誘導…極端状況に追いやる"
パク・ジュヒ記者
←キム・ジュンイル金属労組亀尾支部長(KEC労組員)の焼身と関連して、31日午後ソウル、永登浦区、漢江聖心病院前で民主労総と民主党など野5党が記者会見を行っている。 キム・ポンギュ記者 bong9@hani.co.kr
工場を占拠し座り込みを行ってきた労働組合の幹部が警察の奇襲的な逮捕企図に抵抗し焼身を試み重傷を負った。
去る30日夜9時35分頃、慶北亀尾市の携帯電話部品製造業者KECの亀尾1工場内でKEC労組員のキム・ジュンイル(45)全国金属労働組合亀尾支部長が逮捕令状を持ち検挙しようとする警察に追われ自身のからだにシンナーをかけ火をつけた。警察が消火器で火を消したが、キム氏は顔と胸、右腕に2~3度の火傷を負った。
31日、労組と警察の話を総合すれば、キム氏は30日夜 亀尾1工場内の休憩室で会社側代表と交渉を行い決裂した後、座込み場に戻る間に警察に追われトイレに入り身体に火をつけた。警察は交渉場付近で待ち受け、労・使交渉が決裂するや直ちにキム氏の検挙に入った。ペ・テソン金属労組亀尾支部事務局長は「会社が交渉時間を午後3時から6時に先送りし時間を稼ぎ、警察は会社から交渉決裂消息を聞くやいなや逮捕しようとした」とし「警察と会社が組み労組代表を交渉の場に誘導した後、無理な検挙作戦を行い極端な状況に追いやった」と主張した。
KEC側は 「公式交渉ではなく‘会って対話でもしてみよう’という席であり、労組員懲戒撤回などの要求を会社が受け入れられず合意に至らなかった」と話した。警察は 「キム氏が最近、知人らに‘10月末まで解決されなければケリをつける’と話すなど、極端行動をする可能性が高く、早期隔離が必要だった」と明らかにした。
警察は焼身を試みたキム氏を亀尾地域病院に続いて家族の同意なしに大邱のある病院に移し、家族らの激しい抗議を受け、一歩遅れてソウルの火傷専門病院である漢江聖心病院に移した。
全国民主労働組合総連盟(民主労総)は31日、永登浦洞、漢江聖心病院前で記者会見を行い△警察兵力と用役職員の撤収△座り込み組合員らに医療スタッフと食糧・生活必需品提供△職場閉鎖撤回などを事態解決方案として提示し政府が事態解決に積極的にでることを要求した。
先立って去る28日には慶北警察庁ヘリが労組員らのテント座込み場の上を低空飛行しテントが崩れたために労組員ナム・某(38)氏など妊産婦5人が下腹に痛みを覚え病院で治療を受ける事態も起き、労組員らの反発を招いた経緯がある。
金属労組KEC支部は有給労組活動時間限度(タイムオフ)制度施行を控え、賃金と団体協約、労組専従者問題を巡り会社と交渉を展開し6月21日にストライキに入り、去る21日から労組員170人余りが亀尾1工場を占拠したまま11日間の座り込みを行っていた。労組の座り込みの間にもKECは中国工場で製品供給を受けて工場を稼動している。
亀尾/パク・ジュヒ、チョン・チョンフィ記者 hope@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/446427.html 訳J.S