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"都市基本も分からず見せかけだけ"

原文入力:2010-09-24午前11:30:28(1953字)
光化門 水浸し‘人災’叱責
"清渓川にどんな魚が生きているか 覗いて見る時間に下水道管点検すべき"
イ・ジュング教授など専門家たち‘大理石広場・コンクリート川のせい’批判の声

←地域により時間当り最高100㎜の奇襲豪雨が降った去る21日午後、水浸しとなったソウル、光化門交差点で車両がタイヤが水に浸ったまま走行している。 ニューシス

 大韓民国、ソウルの心臓部、光化門広場が豪雨で水に浸ったことを巡り、嘆きと非難があふれている。秋夕連休初日の去る21日、ソウル中心の光化門が水に浸った。259.5㎜の集中豪雨のせいだった。乗用車は水陸両用車のように水の流れをかき分けてかろうじて広場を通りすぎ、行き来する市民は膝まで浸かった水で歩行に困難をきたした。

 市民は驚いた。テレビ等を通じて水に浸った光化門広場を見守った市民たちはソウルの象徴といえる所が、あっという間に湖に変わる現実に舌を打ちソウル市の穴あき行政を叱った。光化門前を覆った‘大理石公園’とコンクリートで水路を作った清渓川が招いた‘人災’という指摘も相次いだ。

 ソウル市は時間当り100㎜に近い雨が降り、現在の雨水処理施設では耐えられなかったという点を光化門浸水の原因に挙げた。だが、以前にも似た量の雨が降ったが今回のように光化門が水に浸りはしなかったという指摘が出た。<民衆の声>によれば、2001年7月15日 光化門近隣に273.4mmの雨が降り0時から1時まで68mm,1時から2時には52.5mm,2時から3時には87.5mm,3時から4時には35.5mmを記録したが光化門が湖に変わりはしなかったと主張した。ソウル市は2時19分から3時19分の間に84mmが降り、1時から2時の間に67.1mm,2時から3時の間には69mmが降ったと明らかにした。<民衆の声>は光化門公園工事と清渓川が排水過程に影響を及ぼした可能性があると指摘した。

 デザインソウルと漢江ルネサンスなど、オ・セフン市長の核心事業を批判する声も高かった。イ・ジュング ソウル大経済学部教授は23日、自身のブログにあげた文で「ソウルのような現代的大都市で、そのような水騒動が起きたという事実をとうてい信じられない。外見だけを世界のどこの国の大都市にも劣らないほど賑やかに整えていたのか?」として、光化門広場が水に浸った現実を嘆いた。イ教授は 「ほとんど湖のように変わってしまった光化門交差点を行き来する自動車等を見ながら、我が国社会の優先順位が誤りに誤っているという感じがした」として「その殺風景な光化門広場を作るといって注ぎ込んだお金は、下水道や排水施設の整備に優先的に投入されていなければならなかったのではないか?」と反問した。イ教授は続けて「この間、ソウル市が‘デザイン ソウル’とか‘漢江ルネサンス’とか言いながら大騒ぎしてきたことを考えてみれば一層苦々しい。今回の水害は内実を放っておき外見だけを整えることに汲々としてきたソウル市の展示行政がどれほど雲をつかむようなことであったかを赤裸々に暴露している。清渓川に何の魚が生きているのか覗いて見ている時間に、すぐそばを通る下水道管の状態を点検していなければならなかったのではないかと訊ねたい。」と指摘した。

 都市専門家のキム・ジンエ民主党議員は、光化門水害が記録的な豪雨のせいであり、光化門広場の装飾や清渓川工事とは関係ないという一部言論の分析を批判した。彼は23日夜、自身のツイッターにあげた文で「103年ぶりの降水量云々して。 どうかこの重大な懸案にそんなあらかじめ裁断したり包装したりしないでくれ!」と苦言を投じた。

 一方、光化門広場の浸水被害は周辺にも及んだ。去る8月、巨額を投じてリモデリングを終えた教保文庫は天井から雨水が漏れたために本箱にビニール膜を覆い、本を保護しなければならなかった。特に人文社会科学コーナーでは本棚の本を取り出し5~6時間かけて水気除去作業を始めることもした。光化門広場入り口で12年にわたり薬局を運営しているというある市民は、水に浸かった薬を乾かしながら政府を恨んだ。彼は<京郷新聞>とのインタビューで「大統領府が近く王たちも暮らした光化門がこのように水に浸るとは、うまうまと背信されたこと」とし「光化門広場と清渓川工事の後、水が抜けない現象がより一層激しくなったようだ」と話した。

 eニュースチーム

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/440758.html 訳J.S