本文に移動

憲法裁、18日も尹大統領めぐり評議…弾劾審判言い渡し、来週に持ち越しか

登録:2025-03-18 23:00 修正:2025-03-19 09:22
憲法裁、パク・ソンジェ法務部長官の弾劾審判弁論後 
「時間を移して」尹錫悦弾劾事件を評議 

「少しの隙も残さないよう苦心」飛び交う憶測 
元憲法裁判官「決定はすでに出ているはず」
ムン・ヒョンベ憲法裁判所長権限代行をはじめとする憲法裁判官たちが18日、ソウル鍾路区の憲法裁判所で行われたパク・ソンジェ法務部長官の弾劾審判第1回弁論に入場し、着席している=共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 憲法裁判所は18日、非常戒厳に加担した疑いで弾劾訴追されたパク・ソンジェ法務部長官の弾劾審判の弁論をおこなった後、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の弾劾事件の評議を引き続きおこなった。憲法裁は今週中に決定を言い渡すことを目標に評議を急いでいるが、決定文の作成に慎重を期しているため、言い渡し日程が来週に持ち越される雰囲気も感じられる。

 憲法裁はこの日午後2時からの大審判廷でのパク長官の弾劾審判の弁論終了後、直ちに尹大統領の弾劾に関する裁判官評議をおこなった。裁判官評議は毎日午後2時に行われていたが、先月25日に決定されていた弁論期日と重なったことから、この日は時間を変更して行われた。

 尹大統領の弾劾事件は先月25日に弁論が終結した後、4週間にわたり裁判官評議が続いている。尹大統領側が弁論中に提起し続けた手続き上の問題について、憲法裁が少しの隙も残さないよう最後まで決定文の作成に慎重を期しているため、より時間がかかっていると分析される。尹大統領は1月21日の第3回弁論から2月25日の第11回弁論まで、証拠調査のみが行われた第9回弁論を除いてすべて出席し、積極的に弁論に臨んだ。先月11日の第7回弁論では、憲法裁が捜査機関による内乱罪容疑者の調書を弾劾審判の証拠として採用することについて、「調書と実際の(憲法裁での)証言には非常に距離がある」として、証拠採用には問題があるとの趣旨の主張を自ら展開した。弾劾審判の当事者が審判手続きに自ら問題を提起したのだ。

 ある元憲法裁判官はハンギョレの電話取材に対し、「弁論が終わってかなりたっているため、認容か棄却かの決定はすでに出ているはずだ。決定文の文言などを調整するのに時間がかかっていると思われる」とし、「特に手続き関連の問題提起については、朴槿恵(パク・クネ)元大統領の時は、(憲法裁は)批判があると指摘する程度で済ませたが、今回はすべて具体的に整理し、どちら側からも不服を申し立てられる口実を作らず、納得させる決定文を書くのに時間がかかっている可能性もある」と述べた。

 この日、憲法裁で行われたパク長官の弾劾審判は、1回の弁論で終結した。大統領の法務参謀として、違憲的な非常戒厳の宣布を積極的に制止しなかったという理由で弾劾訴追されたパク長官は、最終陳述で「憲法が定めた非常戒厳の宣布がすなわち内乱だというのは、法理的にありえない詭弁(きべん)」だと強弁した。パク長官は「国会による弾劾訴追は、ひたすら法務部長官の職務停止を目的になされた国会による権限乱用だ。厚顔無恥で政治的な弾劾訴追権限の乱用の被害者は、当事者である公職者」だと主張しつつ、「却下」を求めた。しかし、国会訴追委員長を務めるチョン・チョンネ法制司法委員長は、「その他の長官よりも(法務部長官は)このような違憲で違法な非常戒厳を宣布した尹大統領に、命をかけて反対すべきだった」として、「内乱の扇動者たちは憲法の精神に則って厳しく処罰されなければならない」と反論した。

オ・ヨンソ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1187620.html韓国語原文入力:2025-03-18 18:39
訳D.K

関連記事