原文入力:2010-06-09午後08:13:54(1110字)
選挙 目前に結果発表・クリントン招請
‘安保理回付’中・ロに塞がれて難航
イ・ヨンイン記者
天安艦事件を国際舞台にのせた後、恥ずかしめを通じて北韓を圧迫するという政府の‘天安艦外交’も実質的には国内選挙日程に合わされただけでなく、外交成果も相当部分‘過大包装’となって伝えられる形だった。‘外交をしなさいと言ったのに政治をしている’という専門家たちの批判が出てきているのもこういう理由のためだ。
‘選挙外交’の最も端的な事例としては、ヒラリークリントン米国国務長官の訪韓を推進したことが挙げられる。当初クリントン長官は米-中戦略・経済対話出席のために先月21~25日の間、中国を訪問する日程だけがあった。しかし韓国政府は米国側に繰り返し要請し、先月26日にクリントン長官の‘4時間滞留’を成功させた。クリントン長官は訪韓記者会見で李明博大統領と政府の天安艦対応方案発表(先月24日)に対し確かな支持を表示し、地方選挙を控えた韓国政府の‘北風追求’戦略に応じた。
政府はまた、先月24日に李明博大統領が天安艦事件を国連安全保障理事会(安保理)に回付すると直接明らかにし、政府当局者らも安保理を通じ高強度制裁ができるよう国内の対北韓圧迫の雰囲気を高めさせた。これに伴い、政府は去る4日(ニューヨーク現地時間)天安艦事件を安保理に回付した。しかし、今は‘北韓が天安艦を攻撃し沈没させたという決定的証拠を持っていない’という中国とロシア政府の態度に塞がれ、どうすることも出来ない窮地に陥っている。国内選挙だけに気を遣い中・ロと緻密な事前調整がなく、結局 外交的に後の処理をできない状況に追いやられているわけだ。
‘過大広告’もはばからなかった。イ大統領と温家宝中国総理の先月28日の面談と引き続き行われた韓・中・日 首脳会議(29~30日)で、中国の態度に変化がなかったにも関わらず大統領府核心関係者は「前回(28日韓-中両者会談)で中国が半歩近づいたとすれば、更にもう一歩近づいたと評価することができる」と包装した。天安艦沈没に関するイ大統領とドミトリー・メドベージェフ ロシア大統領の去る25日の通話内容に対しても、大統領府は有利な側に解釈し韓国言論に知らせた。このような事情のために韓国外交の信頼に致命的損傷が避けられないという憂慮の声が高い。
イ・ヨンイン記者 yyi@hani.co.kr
原文: 訳J.S