「その『オッパ(お兄さん)』とは誰なのか、大統領室ではなくキム・ゴンヒ女史が自ら答えるべき」
韓国の最大野党「共に民主党」のパク・チャンデ院内代表は16日、最高委員会で「大統領室がすみやかに対応したにもかかわらず、そのオッパが実の兄だと信じる国民はいないだろう」として、このように述べた。「キム・ゴンヒ女史の選挙候補公認介入疑惑」の重要人物であるミョン・テギュン氏が公開したキム女史とのカカオトークのチャットで登場した「オッパ」とは誰なのかを巡り議論が大きくなる中、民主党はキム女史の「国政介入疑惑」に対する攻勢を強めている。
パク院内代表は「ミョン氏の度重なる暴露にいちいち対応しないと言っていた大統領室が、カカオトークの内容にはほぼリアルタイムで対応するのを見る限り、キム女史が実質的な統治者であることは明らかだ」とし、「知らないふりをすればするほど、大統領夫妻に対する疑惑は大きくなり、政権の没落が早まるだけだ」と主張した。
■「ミョン・テギュン氏が陰の助力者であることが明らかに…本質は大統領選挙操作」
キム・ミンソク最高委員は「オッパとは誰なのかは、『バイデン-台無しにすれば』(尹大統領が2022年米国訪問時に行なった卑語に関する論争)に続き、国民に対する2度目のクイズだ。『オッパ』が夫のことなら間抜けになり『実の兄』なら壟断になる」とし、「ひとまずChatGPTの答えは『親しみのある年上の夫』だった」と皮肉った。キム最高委員は「オッパが誰であれ、本質は大統領選挙操作」だとし、「告発もできないほど完全に頼っているミョン先生の世論(操作)の神技が国民の力の大統領選候補をホン・ジュンピョから尹錫悦(ユン・ソクヨル)に変えたのか」と述べた。
チョン・ヒョンヒ最高委員も「『分別のないオッパ』が、現在の大韓民国という船の船長であることを信じたくない」とし、「重要なのは大韓民国を牛耳る影の実力者であり、キム女史の上に『ミョン・テギュンという陰の実力者』が存在するという事実が確認されたこと」と強調した。また「国民はもはやオッパとは誰なのかを知りたがってはいない」とし、「この泥沼劇が一日も早く終わることを望んでいる」とも述べた。
キム・ビョンジュ最高委員は、ミョン氏がインタビューを通じてカカオトークのチャットにおけるオッパとは大統領のことだとし、「実の兄」だと主張する大統領室の釈明に反論したことに触れ、「コントでもしているのか。(嘘が)すぐばれる前代未聞のコメディー」だと非難した。
同党のハン・ミンス報道担当は同日、最高委員会議が終わった後、記者団に「(カカオトークのチャットで登場するオッパが実の兄だという)大統領室の釈明が正しければ、また別の陰の実力者ではないか。うそなら、国民を欺瞞することだ」と述べた。
ハン報道担当はさらに「ミョン・テギュン氏の暴露戦でキム・ゴンヒ女史の国政壟断疑惑の実体が明らかになっている状況」だとし、「会議では、大統領室の釈明がさらなる疑惑を呼ぶ状況であり、結局キム・ゴンヒ特検法を通じた真実・真相究明が必要だという声があがった」と伝えた。