野党「共に民主党」のイ・ジェミョン代表は17日、「かりにも盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の対北朝鮮特使であり、北朝鮮問題の専門家で京畿道の対北朝鮮人道事業を総括する副知事のイ・ファヨン元国会議員が、国際制裁の常識も知らずに北朝鮮に現金50億ウォンを渡すと約束した、というのが検察の主張だ。彼がそんなに馬鹿で、おかしくなったとでもいうのか」と述べた。イ・ファヨン元京畿副知事が「サンバンウルグループ北朝鮮送金事件」の一審で懲役9年6カ月を宣告された後、それをてこに自身を起訴した検察を、改めて批判したもの。
イ代表はこの日の党の最高委員会議で、終了直前に追加発言を要請し、「これが現在繰り広げられている大韓民国検察共和国の実状」だとしつつ、このように述べた。イ代表は、京畿道知事時代の2019年にイ・ファヨン副知事(当時)と共謀して自身の訪朝費用などをサンバンウルグループのキム・ソンテ会長(当時)に代納させた容疑などで12日に起訴されてから、連日公開の場で検察を批判している。
イ代表は、「北朝鮮に数十億ウォンの現金を渡せば国連制裁違反だということを知らない人間がいるのか。北朝鮮に行くと言って数十億ウォンの金を代わりに出してくれと言ったら収賄罪、重大犯罪なのに、それをイ・ファヨンが要求したというのか。イ・ファヨンはおかしくなったとか馬鹿だとか、そういうことか」として、「証拠だとか何だとか以前に、子どもでも分かる常識に反する主張を大韓民国の検察がしている」と主張した。そして「京畿道が北朝鮮を支援しようと思えば道知事の決裁も受けなければならず、予算編成も数カ月はかかる」とし、「(検察は)北朝鮮が10月に(現金支援の)約束を取り付けたのに、11月になぜ履行しないのかと怒ってサンバンウルに代わりに出してくれと言ったというが、北朝鮮も馬鹿だということか」と述べた。