昨年、韓国の10代の若者の過体重や肥満の割合は低下したものの、食生活習慣は悪化した。このような調査結果が発表された。
教育部と疾病管理庁は28日、このような内容を含む「2023年生徒健康検査・青少年健康行動調査の結果」を発表した。それによると、昨年の小中高生に占める過体重や肥満の人の割合は29.6%で、2年連続で低下。この数値は、新型コロナウイルス禍前の2019年には25.8%だったが、2年ぶりに実施された2021年の調査では30.8%へと大幅に上昇。2022年は30.5%と減少に転じていた。
しかし食生活指標は改善されていない。週5日以上朝食を抜いている生徒は10人中4人(41.1%)にのぼった。2022年(39%)から2.1ポイントの上昇だ。炭酸飲料、エネルギードリンク、イオン飲料、ジュース、コーヒー飲料などの甘味飲料を週3回以上摂取している生徒の割合も、2022年の63.6%から2023年には64.9%へと1.3ポイント上昇。ただし週3回以上のファストフードの摂取率は26.9%で、前年より0.4ポイント低下した。
青少年のこころの健康の指標は全般的に改善された。この1年間で、2週間以上にわたって日常生活を中断するほど悲しかったり絶望を感じたりといった人の割合は26%だった。この割合は2020年には25.2%だったが、2022年には28.7%まで上昇。昨年は3ポイント近く下がった。ストレス認知率も2022年の41.3%から昨年は37.3%に低下した。若者たちはストレスの原因として成績や進路問題(36.1%)、学業(25.9%)、容姿(10.2%)、親との確執(9.4%)などをあげている。
中高生の飲酒率は多少改善されたが、飲酒者の危険飲酒率は上昇した。調査の直近の1カ月間に1杯以上の酒を飲んだと答えた人の割合は11.1%で、前年より1.9%ポイント低下。しかしその際に、男子の場合は焼酎5杯、女子は3杯以上飲んだという「現在の飲酒者に占める危険飲酒者の割合」は、2022年より1.9ポイント上昇の44.8%だった。
生徒健康診査は、サンプルとして選抜された全国の小中高1009校で実施され、8万7182人の身体の発達状況と、3万516人の健診の結果を分析した。喫煙や飲酒、身体活動、食生活などの指標からなる青少年健康行動調査は自己記入式のオンライン調査方式で行われ、昨年は全国800校のサンプル校の中高生5万2880人が参加した。