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韓国人の体形、「足長」が増え、男性の約半数は肥満

登録:2022-03-31 10:44 修正:2022-03-31 11:37
韓国人の平均身長、男性172.5センチ・女性159.6センチ 
42年前よりそれぞれ6.4センチ・5.3センチ伸び 
女性のウエスト周囲径は20代を除き減少傾向
韓国人の男性・女性の20代/60代の人体比率の変化(第5回調査vs第8回調査)。左から20代男性、60代男性、20代女性、60代女性。色付きが第8回調査//ハンギョレ新聞社

 韓国人の平均身長が42年前より男性は6.4センチ、女性は5.3センチ伸び、いわゆる「足長」体型が増加し続けていることが調査で分かった。男性の平均肥満度は上昇した一方、35歳以上の女性の肥満度は下落したことが分かった。

 産業通商資源部の国家技術標準院が30日、「サイズ・コリア成果発表会」で公開した「第8回韓国人の人体寸法調査」の結果によると、韓国の成人の平均身長は男性172.5センチ、女性159.6センチだった。今回の調査は2020年5月~2021年12月にかけて20~69歳の韓国人6839人を対象に行われた。1979年の第1回調査の時は、韓国人の平均身長は男性166.1センチ、女性154.3センチだった。約40年かけて男性は6.4センチ、女性は5.3センチ伸びた。

 上半身と下半身の比率を示す脚の長さ比率(股下/身長)は、すべての年代で上昇した。この比率は2003年の第5回調査の時は男性43.7%、女性44.4%だったが、今回は男性45.3%、女性45.8%に上がった。

 頭の垂直の長さに対する身長の比率を示す頭身指数(身長/頭の長さ)は、1990年代以降7.2~7.3を維持しており、頭指数(頭幅/頭長)はすべての時代・年齢・性別で東洋人の短頭型の割合である0.84~0.89の間を記録した。国標院は「身長の成長と体重の増加、体型の西欧化にもかかわらず、一部の人体の比率は韓国人固有の特性を維持していることが分かった」と明らかにした。

 男性の平均体質量指数(BMI、体重/身長)は、1979年の22.1から増加し続け、24.9だった。男性の約半数ほどの47.0%が肥満状態(BMI25以上)だった。女性のBMIは22.0~23.1の間を維持しており、1979年は22.0、2021年は22.6だった。女性の場合、5年前の第7回調査の結果に比べ、35歳以上の全ての年代で肥満度が下落し、50~60代の減少幅が目立った。腹部肥満の指標であるウエスト周囲径も、直前の調査結果に比べ、男性は全ての年代で増加し、女性は20代を除く全ての年代で減少したことが分かった。

 人体指数調査は、衣類、生活用品などの製品とサービスの競争力を強化するために国民の人体指数・形状データを収集・普及させる事業で、5年周期で実施されている。このデータを活用した事例として、地下鉄の座席の大きさを従来の435ミリメートルから、2017年からは480ミリメートルに変えて設計・普及したことが挙げられる。

 国標院はこの日、陸軍本部、韓国スマート医療機器産業振興財団、檀国大学ウェアラブル製造データプラットフォームセンター、大韓人間工学会、韓国衣類学会とともに、韓国人の人体指数調査データの活用・協力に関する了解覚書(MOU)を締結した。産業界をはじめとする様々な分野で韓国人の体型変化と人体指数の調査結果を活用し、未来産業を育成するための新規データの需要の発掘や、データ活用拡散のための協力システムを構築することを目的としている。MOU締結後にテーマ発表会を開き、医療機器、ウェアラブル機器、人間工学分野など未来産業に対する協力方向を模索し、公募展を通じて発掘したビジネスモデルのアイデア優秀事例を共有した。この日ソウル江南区三成洞(カンナムグ・サムソンドン)のコエックスでオンライン・オフラインで同時に行われたイベントの映像や展示品などは、専用のオンラインプラットフォーム(sizekorea2022.kr)で確認できる。

キム・ヨンベ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1036813.html韓国語原文入力:2022-03-31 02:33
訳C.M

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