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「北進」目指す尹政権…「自由の北進政策を推進」

登録:2024-02-06 06:34 修正:2024-02-06 07:19
統一部長官が明らかに…対北朝鮮宣伝・心理戦の強化へ
キム・ヨンホ統一部長官は5日午後、鍾路区のフォーシーズンズホテルで開かれた「統一部長官と4大研究院長の新年特別座談会」で、「政府は今年、自由の北進政策を推進する」と述べた=イ・ジェフン記者//ハンギョレ新聞社

 韓国のキム・ヨンホ統一部長官が5日、「政府は今年、自由の北進政策を推進する」と明らかにした。

 キム長官は同日午後、鍾路区(チョンノグ)フォーシーズンズホテルで開かれた「統一部長官と4大研究院長の新年特別座談会」で、「北朝鮮は民族と統一概念を廃棄し、南北間の断絶を図っているが、政府は憲法第3条と4条に基づき、統一と北朝鮮政策を進めていく」とし、このように述べた。

 キム長官の「自由の北進政策」とは、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権が掲げてきたいわゆる「自由」の価値を北朝鮮に広めることに政策的な力を注ぐという意味とみられる。これは尹錫悦大統領の「心理戦の強化」指示の延長線上にあるとみられるが、多様な手段を動員した対北朝鮮宣伝・心理戦を強化する可能性がある。

 キム長官は「北朝鮮が『二つの国家論』を主張している中、我々は自由と人権など普遍的な価値、北朝鮮住民の包容政策などをもとに、朝鮮半島情勢をリードしていく」と強調した。これと関連し、キム長官は「尹錫悦政権の国政哲学の核心は自由」だとしたうえで、「4つの自由の観点から北朝鮮政策と対外政策を樹立し、朝鮮半島の平和と安定、北朝鮮の非核化を進める」と述べた。キム長官が挙げた「4つの自由」とは、核戦争の恐怖からの自由▽連帯の自由▽憲法に保障された基本権的自由▽平和統一を通じた自由の実現などを意味する。

 キム長官は「北朝鮮の(二つの国家論への)急激な政策転換は、北朝鮮内部に混乱と動揺を引き起こしかねないため、このようなところにも注目する必要がある」と述べた。これと関連し、「北朝鮮は世襲政権だが、新年に入って金正恩(キム・ジョンウン委員長)が世襲権力の基盤となる(祖国統一3大憲章記念塔のような)ものを壊している」とし、「これは北朝鮮内部に理念的な空白と混乱を引き起こす可能性を排除できない」と補足した。

イ・ジェフン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1127345.html韓国語原文入力:2024-02-05 23 :49
訳H.J

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