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"人民軍痛快な報復" …朝中東‘天安艦報道’度を越す

原文入力:2010-04-28午後07:47:18(1233字)
"人民軍痛快な報復" 等 未確認報道
"北体制 変形" 等 極端主張も乱舞

イ・ムニョン記者,クォン・クィスン記者

保守言論の‘天安艦報道’が度を越している。未確認伝言を有力な情報であるかのように大きく報道したり、韓国-北韓の極端対決を煽る冷戦的・好戦的記事を吐き出している。

<中央日報>の28日付1面トップ記事( "朝鮮人民軍が痛快な報復 執行" )はインターネット媒体の情報に基づいている。インターネット媒体が北韓消息筋の話を取り、党細胞秘書が講演会で "人民軍が敵に痛快な報復を執行した" と報道した記事をそのまま持ってきたのだ。国内情報機関や対北韓専門家の評価は出てこない。確認が事実上不可能な伝言を、1面トップ記事として果敢に上げたのだ。北韓が公式に攻撃を否認している状態で、これを無視して党幹部が‘天機(重大機密)’を漏洩できるかと考える合理的疑いが‘無用之物’になったわけだ。<朝鮮日報>の先月30日付5面記事(‘北 海上狙撃部隊の仕業の可能性 提起’)も脱北者らの話だけを土台に天安艦沈没が 「北韓海上狙撃部隊の作戦でありうる」と指摘した。

‘北韓体制崩壊’と読まれかねない極端主張も乱舞している。中央の27日付‘ムン・チャンクク コラム’は "自衛権を宣言しなさい" と要求した。"北韓の指導者を変えようが、体制を変形させようが、南に吸収統一しようが、テロ国家はこれ以上容認してはならない" という言葉がよどみなく出てきた。この日の<東亜日報>社説(‘金正日の自爆精神強調に基づく不安と狂気’)も "北を根本的に変化させる戦略が必要だ" として、強硬主張を展開した。朝鮮は21日付社説(‘ファン・ジャンヨプ前秘書 暗殺工作員まで送る北韓’)で "北韓が挑発を継続すれば北韓体制の終末を操り上げてしまうという断固たる覚悟を見せるしかない" とした。

朝鮮27日付社説(‘北韓がこれ以上狂うことは出来なくさせようとするには’)は "正常な国民も、時には狂人(キム委員長)より恐ろしいこともあるということを示し、狂人にも恐怖を感じるようにする必要がある" として、キム委員長を最初から‘狂人’と規定した。‘有力言論’の言語と見るには危険水位を行き来する表現だ。

キム・ソジュン聖公会大教授は 「事件原因報道で確実な根拠を持っていない限り、恣意的解釈をしてはならず、‘説’であれば‘説’という事実が十分に感じられるよう報道しなければならない」として「ややもすると反北韓イデオロギーだけが広がる効果を産むことになる」と話した。

イ・ムニョン,クォン・クィスン記者 moon0@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/418249.html 訳J.S