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[フォト]梨泰院惨事遺族、寒波のなか遺影写真を前に徹夜で礼拝…特別法公布求め

登録:2024-01-24 09:59 修正:2024-01-24 10:47
梨泰院惨事犠牲者遺族、1万5900拝 
与党「国民の力」、梨泰院特別法で拒否権行使を建議したが 
国務会議の通過は不明 
遺族ら「市民の皆さんに感謝」
23日午前、ソウル中区のソウル広場に設けられた10・29梨泰院惨事犠牲者合同焼香所前で、遺族と市民対策会議、市民たちが梨泰院惨事特別法公布を求めて1万5900拝を行っている。ミネラルウォーターがかちかちに凍っている=ペク・ソア記者//ハンギョレ新聞社

 体感温度マイナス20度。ソウル広場には身を切るような冷たい風が吹く。

 梨泰院(イテウォン)雑踏事故惨事の遺族と市民17人は23日午前9時5分頃、159人の遺影の前に並んで立った。参加者たちは鐘の音に合わせて遺影に向かってひざまずき、頭を下げてお辞儀をする。参加者たちの口からはひっきりなしに白い息が漏れた。横断幕と敷き物が風に飛ばされないよう置いたミネラルウォーターのペットボトルは、かちかちに凍りついていた。

 梨泰院惨事の遺族と市民対策会議、市民たちは、前日の午後1時59分からこの日午前9時半まで、梨泰院惨事特別法の公布を求めて徹夜で2万2400拝を上げた。もとは犠牲者数159人を象徴する1万5900拝の徹夜行動に取り組んだ遺族たちは、予定していた1万5900拝を超え、2万2400拝(延べ224人)で徹夜行動を終えた。

 昨夜の仕事を終えて夜9時から徹夜行動に合流した故キム・ジョンフンさんの父親、キム・スンシンさんは「特別法は必ず成立させてほしい。惨事はなくならなければ。子どもたちの写真を見ながら、泣きながら祈りました」と語った。キムさんは早朝、一人でも礼拝をあげていた。

23日午前、梨泰院惨事犠牲者の故キム・ジョンフンさんの父親キム・スンシンさんがソウル中区のソウル広場に設けられた犠牲者合同焼香所前で、梨泰院惨事特別法公布を求めて1万5900拝を行なっている。キムさんは昨夜9時からリレーで礼拝を続けてきた=ペク・ソア記者//ハンギョレ新聞社
23日午前、梨泰院惨事犠牲者の故キム・ジョンフンさんの父親キム・スンシンさんがソウル中区のソウル広場に設けられた犠牲者合同焼香所前で、梨泰院惨事特別法公布を求めて1万5900拝を行なっている。キムさんは昨夜9時からリレーで礼拝を続けてきた=ペク・ソア記者//ハンギョレ新聞社

 遺族たちが寒波のなか徹夜行動に出た理由は、梨泰院惨事特別法が9日の国会本会議で議決され、政府に移送されたが、国務会議で大統領再議要求権(拒否権)行使の建議案件として扱われる可能性があったからだ。

 この日開かれる国務会議では再議要求案(拒否権)の行使案を案件として上程しないというニュースが、徹夜行動に参加した遺族たちに伝えられた。だが、特別法が国務会議で可決されるかどうか分からないため、遺族たちは寒波で凍りついた広場で一晩中礼拝を行なった。

 遺族協議会は「徹夜行動の知らせを聞いてすぐさま駆け付けて下さった方々、偶然通りがかってそのまま離れることができず百拝に参加された方々まで、共にして下さったすべての市民の皆さんに心から感謝を申し上げたい」と述べ、徹夜行動を終える最後の百拝を上げて市民に感謝の意を伝えた。

 遺族は27日午後3時、ソウル中区太平路のファイナンスセンター前で、10・29梨泰院惨事特別法公布要求大会を開く予定だ。

23日午前、10・29梨泰院惨事遺族と市民対策会議、市民らがソウル中区のソウル広場に設けられた犠牲者合同焼香所前で、梨泰院惨事特別法公布を求めて1万5900拝を続けている=ペク・ソア記者//ハンギョレ新聞社
23日午前、10・29梨泰院惨事遺族と市民対策会議、市民らがソウル中区のソウル広場に設けられた犠牲者合同焼香所前で、梨泰院惨事特別法公布を求めて1万5900拝を続けている=ペク・ソア記者//ハンギョレ新聞社
23日午前、10・29梨泰院惨事遺族と市民対策会議、市民らがソウル中区のソウル広場に設けられた犠牲者合同焼香所前で、梨泰院惨事特別法公布を求めて1万5900拝を続けている=ペク・ソア記者//ハンギョレ新聞社
23日午前、10・29梨泰院惨事遺族と市民対策会議、市民らがソウル中区のソウル広場に設けられた犠牲者合同焼香所前で、梨泰院惨事特別法公布を求めて1万5900拝を続けている=ペク・ソア記者//ハンギョレ新聞社
ペク・ソア記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1125532.html韓国語原文入力:2024-01-24 01:04
訳C.M

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