警察は、スプレーによる落書きで景福宮の塀を毀損した10代男性とこれを模倣して同様の犯行を行った20代男性に対して拘束令状を申請した。
ソウルの鍾路(チョンノ)警察署は21日、文化財保護法違反および公用物損傷の容疑で、少年I(17)に対して20日夜に拘束令状を申請したことを明らかにした。少年Iは16日午前1時40分頃、景福宮迎秋門などに「映画無料」の文字とともに違法動画共有サイトと推定される内容などを赤いスプレーで落書きした疑いを持たれている。
警察の調査の結果、少年IはSNSを通じて身元が分からない人物から「落書きをすれば金をやる」という依頼を受けて犯行に及んだことが分かった。少年Iは落書きの代価として数百万ウォンを約束され、手付金の名目で5万ウォン(約5500円)ずつ2回、合計10万ウォン(約1万1000円)を受け取ったが、犯行後に連絡が途絶え、残りの金額は得られなかったという。
警察は、少年Iと共に逮捕された少女K(16)に対しては、犯罪への加担の程度などを考慮して拘束令状を申請せず、この日午前0時頃に釈放した。
警察は、最初の落書きの犯行を模倣した20代の被疑者A氏に対しても、20日に拘束令状を申請したことが分かった。A氏は17日、景福宮迎秋門の左側の塀に、長さ3メートル、高さ1.8メートルの大きさで、赤いスプレーを利用してある歌手とアルバムの名前を書いた。A氏は18日、警察に自首したが、その後自身のブログに「申し訳なくない。芸術をしただけ」という文章を掲載して物議を醸した。