朝鮮時代の正宮である景福宮の塀に最初にスプレーで落書きした後、逃走した10代の被疑者2人が、SNSで身元不明の依頼者から10万ウォン(約1万1千円)をもらって犯行に及んだと供述した。当初、被疑者たちが依頼を受けた時は数百万ウォン(約数十万円)の報酬を約束されたことも取り調べで分かった。
20日、ソウル鍾路(チョンノ)警察署は前日に検挙された少年I(17)と少女K(16)からこのような供述を受けたと発表した。
警察の調査の結果、二人はSNSを通じて身元不明の人から「落書きをすれば金をやる」という依頼を受けた。依頼内容は指定された場所に指定された内容をスプレーで書くというものだった。スプレーは被疑者らが直接購入したことが分かった。
SNSを通じて依頼者と直接接触した少年はその報酬として数百万ウォンを約束されたという。その後、手付金として5万ウォン(約5500円)ずつ2回、計10万ウォンを受け取った。しかし、犯行後は依頼者と連絡が途絶え、約束した残りの金額はもらえなかったことが確認された。
被疑者たちはいずれも容疑を認めている。警察関係者は「被疑者の年齢、陳述内容、逃走・証拠隠滅の恐れ、量刑などを総合的に考慮し、拘束令状の請求の可否を検討している」と述べた。
被疑者たちは16日午前1時40分頃、ソウル鍾路区の景福宮迎秋門などに「映画無料」という文字と共に、違法動画共有サイトとみられる内容などをスプレーで落書きした疑いが持たれている。
文化財保護法によると、国宝や宝物、史跡、名勝などの指定文化財に文字を書いたり絵を描いたりする行為などは禁止されている。これに違反した場合は、3年以上の有期懲役に処される。毀損された文化財の原状復旧関連費用が請求されることもある。
最初の犯行が発生した翌日には模倣犯罪も発生した。17日午後10時24分頃、警察は景福宮の塀に落書きがされているという通報を再び受けた。特定の歌手の名前とアルバムのタイトルを景福宮の塀に落書きした20代男性A氏は18日、警察に自ら出頭した。
警察の取調べでは「ファンとしての気持ちであり、広報目的ではなかった。文化財に落書きする行為がすごいと思った」と供述した。警察はこの供述の真偽を確認している。A氏は同日午前、自分のブログに「申し訳ありません、いいえ、申し訳なくないです。私は芸術をしただけ」という内容を投稿し、再び物議を醸した。