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韓国人に多い胃がん、危険要因1位は?…塩分多めの食事は2位

登録:2023-10-21 06:29 修正:2023-10-21 09:08
ゲッティイメージバンクより//ハンギョレ新聞社

 胃がんの発生率の高い韓国人にとって、最も体に悪い生活習慣は運動不足だという研究結果が出た。

 韓国国立がんセンター国際がん大学院大学のチェ・グィソン教授の研究チームは16日、国際学術誌「サイエンティフィック・リポート」にこのような内容が含まれた論文を発表した。研究陣は、がん検診受診行動調査(2019)に参加した40歳から74歳までの成人3539人を対象に、1対1の面接調査を行った。

 胃がんは韓国人に最も多いがんの1~4位に挙げられてきた病気だ。

 国家がん登録統計によると、胃がんは2015年から2018年まで国内がん発症率1位を記録した。その後、減少傾向を示し、2020年の胃がん発生率(10.8%)は甲状腺がん(11.8%)、肺がん(11.7%)、大腸がん(11.2%)に次いで4番目に止まった。

 しかし、世界保健機関(WHO)傘下の国際がん研究所(IARC)の統計によると、同年基準で韓国の胃がん発生率はモンゴルと日本に次ぐ3位で、依然として高い。

ゲッティイメージバンクより//ハンギョレ新聞社

 研究陣は胃がんを引き起こす生活習慣6つ(喫煙、飲酒、身体活動不足、肥満、赤肉または加工肉の摂取、塩分の過多摂取)のうち、韓国人にとって最も大きな危険要因として「身体活動不足」を挙げた。

 調査の結果、61.5%が身体活動不足に該当した。身体活動不足は、WHOが勧告した週75分以上の中強度の身体活動をしない場合と定義した。研究陣は中強度の身体活動として、山登りや水泳、土いじり、自転車乗り、バスケットボール、テニスなどを挙げた。

 その他、胃がんの発症要因として「塩分の過多摂取」(30.8%)、「喫煙」(26.6%)、「肥満」(21.9%)、「赤身または加工肉の摂取」(12%)、「飲酒」(2.2%)などの順だった。

 結果は性別を分けて見てもあまり変わらなかった。ただし、2番目の危険要因として指摘された習慣は、男性の場合は喫煙(52.2%)、女性の場合は塩分の過剰摂取(28.5%)に分かれた。

 また、多くの場合は様々な危険要因を同時に持っていた。男性は「喫煙、身体活動不足」(13.6%)と「喫煙、身体活動不足、塩分の過多摂取」(6.5%)が多かった。女性は「身体活動不足、塩分の過剰摂取」(12.1%)と「身体活動不足、肥満」(8.1%)が多かった。

 危険要因が多い人ほど、胃カメラなどの検診をあまり受けていないことも分かった。研究陣は、危険要因が3つ以上の男性は一つもない男性に比べ、健康診断を受ける確率が65%も低いと推算した。女性の場合68%だった。

 チェ教授は「悪い生活習慣を持つ人々は、しばしば自分の健康状態にあまり気を付けず、がん検診もあまり受けない傾向がある」とし、「危険発症率を下げ、早期診断のための治療率を高めるためには、個人が警戒心を持って検診を受けなければならない」と述べた。

チョ・ユニョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1112959.html韓国語原文入力:2023-10-2018:05
訳H.J

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