キム・ドンヨン京畿道知事は15日、「1世紀前に日本は近隣諸国に多大な被害とぬぐい去れない傷を与えたかと思えば、今度は福島第一原発の汚染水を海に放出するという」、「隣国に対する尊重も、未来世代に対する責任も見出せない」と述べた。
キム知事はこの日、光復節の祝辞で「日本政府は国際社会の懸念に耳をふさいだまま、最も安価な方法で汚染水を処理しようとしている」、「このような日本に対する韓国政府の態度も指摘せざるを得ない」と語った。そして「未来志向的な韓日関係という体のいい名の下、過去と現在に対する日本の無責任さに免罪符を与えている。日本に対して選択的寛容、選択的包容を施すことも明白な責任放棄だ」と付け加えた。
キム知事は「今年は河野談話30周年、金大中(キム・デジュン)小渕共同宣言25周年だ。日本政府は何度も表明してきた謝罪を裏付ける実践的措置を示すべきだ」とし、「(韓国政府も)まもなく行われる韓米日首脳会談で、日本による福島第一原発の汚染水放出に反対する明確な声をあげなければならない」と強調した。
キム知事はセマングムジャンボリーの失敗、最近の経済成長率の低さなどを指摘しつつ、その原因として「リーダーシップ不在」をあげた。キム知事は「先日、世界スカウトジャンボリーが終わった。世界各国からやって来た参加者たちの失望は大きく、国際的に恥をさらす事態が展開された」、「経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で経済成長率が最下位という初の事態が起きた。日本よりも低い経済成長率は大韓民国の産業化以降で初めて」と述べた。続けて「政治、経済、外交、社会の複合的な危機は他でもないリーダーシップの危機」だとし、「統合のリーダーシップ、責任のリーダーシップ、率先垂範のリーダーシップを回復してはじめて、大韓民国のより大きな躍動性、より大きな包容、より大きな未来に向かって揺らぐことなく進むことができる」と付け加えた。