本文に移動

円仏教の聖職者たち「韓国を日本の手下にした尹錫悦糾弾」

登録:2023-06-14 03:53 修正:2023-06-14 08:39
13日夕刻に世宗路で円仏教が時局法会
=円仏教社会開闢教務団提供//ハンギョレ新聞社

 円仏教(仏教から派生した韓国の宗教)の聖職者である教務と信者は、13日午後7時からソウル世宗路のソウルファイナンスセンタービル前で「反生命、反平和、売国屈従外交尹錫悦(ユン・ソクヨル)糾弾円仏教時局法会」を開催した。

 円仏教社会開闢(かいびゃく)教務団、円仏教市民社会ネットワークが主催する今回の時局法会は、東莱鶴チュム(釜山東莱(トンネ)の地域で継承されてきた踊り)の名人であるパク・ソサンさん、歌手のイ・ヒョンジュさんの公演が行われ、カクサン・キム・ソングン教務が説法を行うほか、10・29梨泰院(イテウォン)惨事遺族協議会のオ・イルソク運営委員、民主労総建設労組の組合員、星州(ソンジュ)住民対策委のイ・ジョンヒ共同委員長、気候危機非常行動のクォン・ウヒョン運営委員長らから発言を受けた。法会の最後にソウル広場前の梨泰院惨事焼香所で焼香を行った。

 主催者は事前配布した声明書で「尹錫悦政権は平凡に自らの人生を生きてきた159人の命が路上で死んでゆくのを放置し、韓国社会の一つの軸として汗を流して働いていた労働者たちを暴力団と侮辱し自ら命を絶つまで追い込み、解放後、独裁政権に抗しつつ大国の間で自力で先進国の仲間入りを果たした大韓民国を再び米国と日本の手下にしている」とし、「国民の間に共生ではなく相克の種を植えつけ、大韓民国の全国民を自力生活ではなく奴隷生活へと導くこの政権を、『この世になくては生きてゆけない恩恵の関係』の真理を実現する信仰人として、もはや放ってはおけない」と述べた。

 また、「尹錫悦政権によって発生した大韓民国の歴史的退行は、我々にとって平和へと向かう良い機会となるだろう」とし、「鼎山宗師(チョンサンジョンサ・円仏教第2代宗法師)が『近世の動乱が甲午動乱を基点として起き、動乱の始まりがこの国であるのだから、平和の発想もこの国から起こるだろう』とおっしゃったのだから、全世界的な新冷戦体制の危機が高まる中、最前線で国民を戦争のどん底へと追いやっている尹錫悦政権の暴走を止めることで、朝鮮半島は平和の起点となるだろう」と付け加えた。

 彼らは「1945年の解放直後、日帝の弾圧と強制労役と強制徴用、そして慰安婦として連れて行かれた同胞たちが遠い他国から迫害を受けた体を引きずって祖国に帰ってきた時、円仏教の先達たちは『同胞を救うためにこそ街頭に出る』というたすきをかけて街頭に立った」とし「日帝の弾圧と収奪のせいで苦しい教団だったが、教団を立て直すためではなく苦しむ同胞の仏たちと共に歩むために街へ出た。それが円仏教の先達たちが大宗師から受けた教えであり、信仰心であったため、円仏教人は78年前の先達たちの歩みを受け継ぎ、権力者たちの横暴に苦しめられる仏たちとともに歩むために街頭に立つ」と宣言した。

 彼らは、「梨泰院惨事の責任を取って真摯に謝罪し、特別法を制定せよ」「故ヤン・フェドン烈士の死に対して謝罪し、超法規的な労働者弾圧を直ちに中止せよ」「売国屈従外交を中止し、戦争の危機を助長する米国の新冷戦体制を拒否せよ」「星州、金泉(キムチョン)の住民の生活を破壊し、朝鮮半島の平和を脅かす米国の戦略兵器THAADの配備を中止せよ」「歴史歪曲、主権破壊、亡国的な対日外交政策を全面撤回せよ」「核発電は気候危機の代案とはなりえない。核振興政策を中止せよ」との6項目を要求した。

チョ・ヒョン|宗教専門記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/religious/1095673.html韓国語原文入力:2023-06-13 10:38
訳D.K

関連記事