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韓国の市民団体「『慰安婦』問題も解決していないのに旭日旗掲げた軍艦来航とは」

登録:2023-06-01 03:26 修正:2023-06-01 08:03
釜山水曜デモ参加者、自衛艦入港を糾弾
5月31日、釜山市東区草梁洞にある日本総領事館前の平和の少女像のそばで、日本軍「慰安婦」問題解決のための釜山女性行動が水曜デモを行っている=キム・ヨンドン記者//ハンギョレ新聞社

 釜山(プサン)の水曜デモの参加者たちが、旭日模様の海上自衛隊旗を掲げた護衛艦の釜山港入港を糾弾した。

 日本軍「慰安婦」問題解決のための釜山女性行動は先月31日、釜山市東区草梁洞(トング・チョリャンドン)にある日本領事館前の平和の少女像そばで水曜デモを行い、「旭日旗は自衛隊が使用している旗であり、戦争犯罪を行った旧日本帝国主義を象徴する旗だ。強制徴用問題と日本軍『慰安婦』問題が解決されてもいないのに、戦犯の象徴を掲げた日本の軍艦が韓国の海に入ってきたというのは容認できない」と述べた。日本の海上自衛隊の護衛艦「はまぎり」は29日に釜山に入港し、31日に済州東南の公海上で行われた韓国政府主導の訓練に参加した。

 同団体はまた「日本は反人道的戦争犯罪の事実をまず認め、被害者と犠牲者の尊厳と被害の回復に最善を尽くすことが先」だと主張した。続けて「台湾政府に公式に登録されていた日本軍『慰安婦』最後の被害者が10日に亡くなった。『年老いた被害者の証言は信頼できない』として謝罪と賠償を先送りしてきた日本は、取り返しのつかない過ちを犯したのだ。日本は今からでも戦争犯罪に対して、国家的責任と賠償、心からの謝罪で義務を果たせ」と付け加えた。

 女性人権団体「釜山女性の電話」のハ・ギョンヘ代表は「日本軍『慰安婦』の生存者たちは、日本政府の妄言と韓国政府の生ぬるい対処に苦しめられてきた。韓国に残っている生存者はたった9人。彼女たちがみな亡くなった後は『謝罪する対象が残っていないのだから問題を取り上げるな』と言うつもりか」と訴えた。

 韓国政府に登録されている日本軍「慰安婦」被害者は240人だが、このうち231人がすでに亡くなっている。残る9人の被害者の平均年齢は94.4歳。

キム・ヨンドン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/yeongnam/1094024.html韓国語原文入力:2023-05-31 14:16
訳D.K

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