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ソウルで「ドローンタクシー」2年後に離陸…金浦空港~汝矣島などで実証事業

登録:2023-05-13 04:21 修正:2023-05-13 06:28
UAM試験運行の様子=ソウル市提供//ハンギョレ新聞社

 早ければ2025年から、ソウルでいわゆる「ドローンタクシー」に乗っての移動が可能になるとみられる。

 ソウル市は12日、都心航空交通(UAM・Urban Air Mobility)の商用化に向け、国土交通部と共同で実証事業などを本格的に推進すると発表した。UAMは滑走路なしの垂直離着陸が可能であり、電気で動く環境にやさしい移動手段で、交通渋滞を解決することが期待される。現在、現代自動車グループなどの民間企業が参加して技術開発中であり、今年下半期まで第1段階の実証事業を実施し、2024年から第2段階の実証事業に入る。

 第2段階の実証事業が行われる路線は金浦(キンポ)空港~汝矣島(ヨイド、18キロ)▽蚕室(チャムシル)~水西(スソ、8キロ)▽キンテックス~金浦空港(14キロ)▽ドローン試験認証センター~桂陽(ケヤン)新都市(14キロ)で、区間は仁川(インチョン)-京畿-ソウルの順に推進する。政府やソウル市などは実証事業を通じて飛行路線、機体などの安定性と上空の通信網、統合運用システム、騒音などを検証する。

 ソウル市は「商用化に向けてバーティポート(vertiport・垂直離着陸用の飛行場)の立地も検討中」だとし、「『グレート漢江(ハンガン)プロジェクト』と連係してUAM旅客運送サービスと観光サービスを同時に開始する計画」だと明らかにした。ソウル型UAM導入の方向性や中長期推進計画などを盛り込んだ基本計画は、今年下半期中に発表される。

 韓瑞大学航空学部のチェ・ヨンチョル教授は「安全性は運営を実際にしてみてはじめて分かるだろうが、昨年ドイツの機体が来て金浦空港でデモ飛行を行った際には大きな問題はなかった」とし、「UAMに乗れば蚕室から金浦空港まで15分ほどで到達可能だ。初期には高級タクシーのように(料金が)高いだろうが、利用者が次第に増えることで、交通手段の役割を果たせるようになるだろう」と語った。

 韓国航空大学航空運航科のチャン・ジョウォン教授は「運転士のいない新盆唐線のように操縦士なしで道に沿って移動するかたち」とし、「都心の高層ビルではなく漢江に沿って移動しなければならないだろう」と話した。

パク・タヘ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/capital/1091577.html韓国語原文入力:2023-05-12 17:40
訳D.K

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