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日本の放射性汚染水放出阻止共同行動、韓日歴史正義平和行動などの市民団体が10日午前、ソウル龍山の大統領執務室の近くで、福島第一原発の汚染水の長期保管を日本政府に要求するよう尹錫悦政権に求めるパフォーマンスを行っている/聯合ニュース

　福島第一原発事故から12年目を迎える11日を控え、市民団体が韓国政府に対し、日本政府による福島第一原発の放射性汚染水放出計画を阻止するよう求めた。

　「日本の放射性汚染水放出阻止共同行動」や「韓日歴史正義平和行動」などの市民団体は10日、ソウル龍山区（ヨンサング）の大統領執務室の近くで記者会見を行い、日本政府による福島第一原発の汚染水放出に反対するよう政府に求めた。諸団体は政府に対し、福島第一原発の放射性汚染水の長期保管を日本政府に要求すること、漁業者と水産業の保護対策を講じることを求めた。

　参加者たちは「福島第一原発の汚染水放出に反対する」、「政府は汚染水放出を阻止せよ」、「汚染水の長期保管を要求せよ」、「水産業保護対策を準備せよ」などと書かれたプラカードを手にスローガンを叫んだ。福島第一原発の汚染水を放出する日本の岸田文雄首相、それを止めない尹錫悦大統領が登場するパフォーマンスも演じられた。

　諸団体は「福島第一原発の放射性汚染水は海に捨てず、陸上で長期保管するなどの代案が存在する。陸上に長期保管すれば多くの放射性物質の半減期が過ぎて毒性が弱まる」とし「方法がないわけでもないのに、当然にも負担し、自ら耐えるべき汚染水を海洋放出するというのは非常に無責任な行為」だと指摘した。

　彼らは「福島第一原発の汚染水が海に捨てられれば、韓国の漁業者と水産業従事者の経済的損失が懸念される」とし、「韓国経済が揺らぐことになるのは自明だ」と語った。昨年11月に済州研究院が1000人の国民に対して行ったアンケート調査では、福島第一原発の汚染水が放出されれば水産物消費を減らすと答えた回答者は83.4％にのぼる。彼らはまた「放射性物質で汚染される恐れのある海洋環境に対する懸念も高まらざるを得ない」と語った。

　環境運動連合のアン・ジェフン活動処長は、この日の記者会見で「福島第一原発の事故ですでに大量の放射能汚染が発生している。日本政府が汚染水を海に放出するとすれば、汚染に汚染を加える恐ろしい行為」だとし「代案が存在するのに、日本政府は最も安価な方策である海洋放出を選択した」と指摘した。民主労総のキム・ウンヒョン副委員長も「海に福島第一原発の放射性汚染水を放出することは人類の食料、人類の未来を脅かす行為」だと批判した。