韓国の法務部赦免審査委員会が、李明博(イ・ミョンバク)元大統領とキム・ギョンス前慶尚南道知事を年末の特別赦免(恩赦)の対象に含めたことが分かった。
法務部赦免審査委員会は23日午前10時から政府果川(クァチョン)庁舎で審査委を開き、恩赦審査対象者を審査した後、このような決定を下した。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は27日の国務会議を経て特別赦免の対象者を最終確定する予定だ。
李元大統領は賄賂および横領の疑いで2020年10月、最高裁(大法院)で懲役17年が確定された。以後、今年6月に健康上の理由で刑執行が停止された状態だ。李元大統領の特別赦免が確定すれば、15年ほど残った刑期は免除される。
審査委はキム前知事に対して、復権のない赦免の決定を下した。キム前知事は「ドゥルキングコメント捜査事件」で昨年7月、懲役2年が確定された。赦免委の決定どおり、復権のない赦免が行われた場合、5カ月ほど残った刑期は免除されるが、被選挙権はそのまま制限される。キム前知事の被選挙権制限は2028年5月までだ。これに先立ち、キム前知事は「李元大統領の赦免の脇役になるつもりはない」として、仮釈放と赦免を拒否するという立場を示した。
一方、朴槿恵(パク・クネ)政権時代、国家情報院特殊活動費を受け取った疑惑で懲役刑を受けたチェ・ギョンファン元自由韓国党議員も赦免対象に含まれたという。チェ元議員は2019年7月、最高裁で懲役5年と罰金1億5千万ウォン(約1550万円)を確定された後、3月の仮釈放で釈放された状態だ。朴元大統領に国情院特殊活動費を上納した疑いで有罪が確定したナム・ジェジュン、イ・ビョンギ、イ・ビョンホ元国情院長も赦免対象者リストに上がったという。