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13歳の時に勤労挺身隊として動員されたチェ・ヒスンさん死去

登録:2022-09-13 02:56 修正:2022-09-13 08:15
享年91…強制動員損害賠償訴訟の原告、生存者は7人に
2015年、不二越東京本社前でチェ・ヒスンさん(右)が賠償を求めている/聯合ニュース

 太平洋戦争被害者補償推進協議会は12日、日帝強占期(植民地時代)に日本の軍需企業で強制労役させられたチェ・ヒスンさんが11日に病気のため死去したと発表した。享年91。

 チェさんは1931年生まれ。全州(チョンジュ)のヘソン尋常小学校の6年生だった1944年、「金も稼げて勉強もできる」という校長の言葉を信じてそれに従い、日本企業の不二越の富山工場で苦しい労働をさせられた勤労挺身隊の被害者だ。太平洋戦争期に軍需工場に指定された機械製作企業の不二越は、小学校を卒業したばかりの少女ら1600人あまりの朝鮮人を連れて行き、重労働をさせた。

 チェさんをはじめとする23人の被害者は、日本の市民団体の支援を受けて2003年から富山地方裁判所で不二越を相手取って損害賠償訴訟を起こしたが、韓日請求権協定を根拠に敗訴した。日本の最高裁判所に上告したものの、2011年にこれも棄却された。その後、被害者たちは2013年に国内で訴訟を起こし、2019年1月にソウル高等裁判所で勝訴した。この訴訟は現在、最高裁で係争中。

 チェさんの死去により、不二越を相手取った損害賠償訴訟の原告で生存者は7人となった。故人の葬儀は全羅北道完州郡(ワンジュグン)のハンギル斎場1階101号にて。出棺は13日午前8時30分。

 「勤労挺身隊ハルモニと共にする市民の会」のイ・グゴン常任代表は「チェさんは日本の謝罪と賠償を求めるために何度も日本を訪問するなど、長い間先頭に立って闘ってきた。いつも優しく温かい言葉をかけてくださったチェさんをこのように送ることになり、とても残念だ」と語った。

パク・イムグン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/honam/1058256.html韓国語原文入力:2022-09-12 13:53
訳D.K

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