大統領選挙に出馬していた国民の党のアン・チョルス候補が、国民の力のユン・ソクヨル候補と2日深夜に会合し、野党候補一本化に合意してユン候補支持を宣言した。
ユン・ソクヨル候補とアン・チョルス候補は3日午前、国会疎通館で「公正と常識、統合と未来へ向かう一本化共同宣言文」を発表し、「私アン・チョルスは、ユン・ソクヨル候補を支持することにした。私ユン・ソクヨルは、アン・チョルス候補の意志を受けて必ず勝利し、ともに成功した国民統合政府を必ず作りあげる」と述べた。
両者は「ともに政権を交代させ、ともに政権を引き継ぎ、ともに政権を準備し、ともに政府を構成する。政権交代の力で政治交代、時代交代ができるよう、国民の力と国民の党の両党は選挙後に直ちに合併を推進する」と付け加えた。「今日の宣言まで多くの時間がかかり、紆余曲折もあったが、結果的に今回の一本化は国民の皆さんが作ってくださった」とし「国民が育てたユン・ソクヨルと、この10年間国民とともに走ってきたアン・チョルスが、国民の意思によって力を合わせたもの」と意味づけた。
両候補は、2日の最後のテレビ討論会直後にソウル江南(カンナム)の某所で会い、翌日未明まで2時間30分ほど会合を開いた後、コンセンサスを形成した。これまで水面下の交渉チャンネルを稼動してきたユン候補側のチャン・ジェウォン議員とアン候補側のイ・テギュ議員らが共同宣言文の内容を調整したという。同日の電撃合意は、アン候補が先月13日にユン候補に「世論調査方式の一本化」を正式に提案してから19日後に成立したもの。大統領選挙を6日後に控えた最後の世論調査の時点まで、共に民主党のイ・ジェミョン候補とユン候補の支持率が拮抗している上、アン候補の支持率も10%以下の地点で足踏み状態に置かれている点などが、電撃的な合意につながったものと読み取れる。アン候補は、イ候補が当選した場合、政権交代の足を引っ張ったという批判に直面する可能性も考慮したとみられる。