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韓国疾病庁「オミクロンの再感染率、デルタの16倍…症状は鼻水・頭痛・倦怠感」

登録:2022-01-28 05:54 修正:2022-01-28 07:38
27日、疾病庁「新型コロナ定例ブリーフィング」 
デルタ株に比べて再感染率は高いとみられる
チョン・ウンギョン疾病管理庁長が今月27日午後、忠清北道清州市疾病管理庁で開かれた新型コロナウイルスのオミクロン変異株の特性への対応策などに関するブリーフィングで、専門家らと共に質問に答えている/聯合ニュース

 新型コロナウイルスの変異ウイルス「オミクロン」が韓国国内でも優勢種化し、感染者数が急増する中、デルタ株などに感染して完治したとしても、再びオミクロン株に感染する可能性があり、再感染率もデルタ株の16倍に達することが分かった。主な症状としては高熱よりも鼻水や頭痛、倦怠感などが挙げられた。

 疾病管理庁は27日午後、感染症専門家が出席した中で「新型コロナ定例ブリーフィング」を開き、オミクロン株などと関連して国民の疑問に答えた。専門家らは、オミクロン株がデルタ株に比べて症状が軽く、症状の持続時間も短いが、再感染率は高いと説明した。

 同ブリーフィングの席に出席した国立中央医療院のキム・ミンギョン感染内科教授は「免疫回避が起きるとみている」とし、「他の変異株の感染者がオミクロン株に再感染する可能性がある」と説明した。キム教授は「海外の事例を見ると(オミクロン株への)再感染率がもっと高い」とし、「オミクロン株(の変異率)があまりにも高く、免疫体系が記憶できず、新しいウイルスと認識するため」と説明した。キム教授は、「最近の英国のデータを参考にすると、デルタ株の流行時期より、オミクロン株の流行時期の再感染率が16倍も高い」という数値も加えた。

 専門家らは、感染力がデルタ株より2倍以上高く、再感染率も高いオミクロン株の特性を踏まえ、今後2カ月間、感染者が大幅に増えるものと見込んでいる。嘉泉大学医学部予防医学科のチョン・ジェフン教授は「今後5~8週までは増加する可能性があり、増加率は非常に高い」とし、「今週は先週より100%近く感染者が増加したが、このスピードが続くとみている」と述べた。チョン教授は「重症者が増加するスピードはデルタ株より遅いが、流行のピーク時には重症者への対応においても、これまでの準備体制の限界が試される状況まで進む可能性もある」と述べた。

 キム教授はオミクロン株の感染者が自覚できる最も多い症状として「鼻水や頭痛、倦怠感、くしゃみ、のどの痛み」を挙げた。キム教授は「オミクロン株の主な症状自体はデルタ株と大きく変わらないが、症状がもっと軽く、持続期間も短く、発熱も短期間で終わる」と説明した。

 症状が軽いだけに重症化率と致命率は低い。キム教授は「オミクロン株は重症度の面では確かに以前のデルタ株に比べて低いとみられる」と説明した。また、「韓国より先に流行を経験した南アフリカ共和国や英国などのデータを見た時、入院率が少なく、3分の1から5分の1程度低い」と説明した。最近、疾病庁から出た国内の致命率データも、デルタ株に比べ、5分の1水準と報告されていると付け加えた。キム教授は「12月初めから1月20日まで75人程度のオミクロン株の患者が国立中央医療院に入院したが、ほとんどが症状が軽く、発熱の持続期間と高熱症状(の比率)が低かった」と説明した。肺炎で酸素治療が必要なケースは一人もいなかったという。季節性インフルエンザに比べ、「伝播力はもう少し強く、重症度はもう少し高いと判断される」と付け加えた。

 乳幼児にとってもオミクロン株が特に危険ではないものとみられる。キム教授は「海外で乳幼児の入院率が大きく増加していると報道されてはいるが、乳幼児が特にオミクロン株に脆弱だったり、危険なわけではない」とし、「乳幼児はワクチン接種の対象ではないため、こうした部分が感染者の急増に影響を及ぼしたと思われる」と述べた。

チャン・ヒョヌン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/1029131.html韓国語原文入力:2022-01-27 20:37
訳H.J

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