韓国で21日の新規感染確認は6769人だった。当初は21日ごろに7000人を超えるだろうとの予測が優勢だったが、2日連続で6000人台にとどまった。新規感染者が増加傾向にある中、防疫当局は直近の1週間の1日平均感染者数が7000人を超えれば、「オミクロン防疫システム」へと転換する予定だ。
中央防疫対策本部(防対本)の発表によると、21日午前0時現在で新たに新型コロナウイルスへの感染が確認された人の数は6769人(国内6482人、国外からの流入287人)。前日の6602人から167人の増。1週間前の金曜日の4538人と比べると2231人の増だ。ここ1週間の感染確認数の推移は4419→4192→3857→4070→5804→6602→6769人。累計感染者数は71万9269人。ここ2週間の感染経路ごとの感染者は、地域社会での接触(44.3%)が占める割合が高かった。感染経路調査中(32.2%)、地域での集団発生(14.2%)、海外からの流入(7.3%)などが続いた。
同日、入院中の重症患者も2日連続で400人台を記録した。前日の488人より57人減の431人だ。この1週間の入院中の重症患者数は626→612→579→543→532→488→431人と推移し、減少傾向を示している。週平均の重症患者数は544人。死者は21人で、前日の28人より7人の減。累計死者数は6501人。
防疫当局は21日午前のブリーフィングで、飲む治療薬「パクスロビド」の投薬対象を現在の65歳以上から60歳以上へと拡大するなどのオミクロン防疫対策計画を発表する予定だ。オミクロン防疫システムへの転換は、1日の感染確認数が7000人を超えれば転換時期や詳細内容などについて論議し、発表する。中央事故収拾本部のソン・ヨンレ社会戦略班長は20日、「(感染者数は)曜日ごとの上下動が大きいため、7000人水準に平均傾向が形成されれば転換するという概念」だとし、週間の1日平均感染者数7000人を基準として防疫システムを転換するとの立場を明らかにした。防疫当局は、オミクロン株が優勢になるまでには国内に流入してから8~9週間かかるとみており、来週初めごろと見込んでいる。