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1年空席だった在韓米国大使に在コロンビア大使のゴールドバーグ氏が内定

登録:2022-01-27 01:06 修正:2022-08-23 07:40
最高位の職業外交官、現在は在コロンビア大使 
元国連安保理 対北朝鮮制裁履行調整官
新在韓国大使に内定したフィリップ・ゴールドバーグ氏=ウィキペディア//ハンギョレ新聞社

 1年にわたり空席状態だった在韓米国大使にフィリップ・ゴールドバーグ在コロンビア大使が内定したことが、26日に明らかになった。

 韓米関係に詳しい複数の外交消息筋の話を総合すると、米国のジョー・バイデン政権は年末年始にゴールドバーグ大使を新たな在韓大使候補に定め、韓国政府に「アグレマン」を要請した。「アグレマン」とは「同意」を意味するフランス語で、大使派遣国の政府が駐在国の政府に赴任への同意を問い合わせる外交手続き。ホワイトハウスは最近、「在韓米国大使という重要な役割を担える、能力があり経験の豊かな職業外交官を選んでいる。今は最終段階にあり、近いうちに指名者が発表されるだろう」と発表していた。米国の政治専門メディア「ポリティコ」が20日(現地時間)のニュースレターで伝えた。大統領府の高位関係者も「現在(在韓大使)内定者が韓国政府に通知された状態」と述べた。

 バイデン政権が新たな在韓米国大使の指名を発表すれば、上院での承認手続きを経て赴任することになる。ただし上院での承認手続きには数カ月かかるため、新大使が文在寅(ムン・ジェイン)政権の任期中に赴任する可能性は相対的に低い。在韓米国大使は、昨年1月に前任のハリー・ハリス氏が退いて以降、1年にわたって空席となっている。

 ゴールドバーグ氏は米国の職業外交官の最高位「キャリア大使(career ambassador)」で、経験豊富な専門外交官だ。ボスニア紛争を終わらせた1995年のデイトン合意を引き出したことで「紛争解決の専門家」として名高い故リチャード・ホルブルック氏の下で、6カ国協議の9・19共同声明の生みの親であるクリストファー・ヒル元在韓米国大使とともに「外交」を学んだ。

 同氏はバラク・オバマ政権初期、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁履行調整官(2009年6月~2010年6月)として北東アジアや朝鮮半島関連の仕事をしている。それ以外にも国務省情報調査局(INR)担当次官補(2010~2013年)を務めており、元在韓米国大使で6カ国協議首席代表を務めたソン・キム国務省北朝鮮政策特別代表に先立ち、在フィリピン大使(2013~2016年)も務めている。

イ・ジェフン先任記者、イ・ワン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/1028931.html韓国語原文入力:2022-01-26 18:06
訳D.K

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