駐韓米国大使と日本大使の空白状態が2カ月を超えたことで、長期化は避けられないとの見通しが示されている。
駐韓米国大使はドナルド・トランプ政権が発足した今年1月20日以降、席が空いている。1月26日にマーク・リッパート前大使が帰国して以来、65日間も空白が続いている。しかし、まだ後任の大使指名が行われておらず、下馬評さえも聞こえてこない。駐韓米大使館は2カ月以上マーク・ナッパー大使代理体制で運営されている。
これに先立ち、昨年12月、トランプ米大統領は就任前の当選者時代に、すでにアイオワ州のテリー・ブランドステッド知事を駐中米国大使に内定した。さらに今月24日、金融事業家出身のウィリアム・ハガーティー氏を日本駐在米国大使に指名した。韓国を除いて北東アジア地域の主要外交ポストをすべて決めたのだ。
一部からは、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)試験発射を予告して核実験を断行する可能性があると見られる中、このような空白は、韓米協力に影響を及ぼしかねないとの懸念の声も上がっているが、外交当局はあまり気にしていない様子だ。ジョージ・H.ブッシュ政権からビル・クリントン政権に移行した1993年と、クリントン大統領からジョージ・W.ブッシュ大統領へと政権が渡った2001年にも、それぞれ8カ月間と6カ月間にわたる駐韓米国大使の空白があった前例があるからだ。ある外交部当局者は「主要な事項はワシントンで取り仕切っているため、特に困難はない」と話した。
駐韓日本大使の空白も長びいている。日本は昨年末、釜山日本総領事館前の「平和の少女像」が建てられたことに対する抗議の意味で、1月9日に長嶺安政大使を呼び戻した。鈴木秀生総括公使が大使代理を務めている。76日間が経った今まで、韓日関係は12・28「慰安婦」合意と釜山少女像をめぐり始まった膠着状態を抜け出せずにいる。さらに、大使の復帰のカギを握っている安倍晋三首相が最近、森友学園の敷地の取得に関わった疑惑などで、追い込まれており、大使の復帰を決定する余裕がないという分析もある。
両国大使の空白は当分の間続くものとみられる。駐韓米大使の赴任は5月9日の大統領選挙後になる可能性が高いという。ある外交消息筋は「当然、米国でも次の政権構成を見極めながら、大使を任命しようとするだろう」と話した。また、外交部関係者は、日本大使の復帰については、「日本が大使を復帰させるタイミングを逃した」としたうえで、「日本が機を逸したようだ」と指摘した。