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WHO「オミクロン甘くみてはならない」…米国では1日の入院患者数が過去最多

登録:2022-01-20 08:49 修正:2022-01-20 09:57
米国、コロナ入院患者が連日最多…7日間平均16万人あまりが入院 
フランスは感染者50万人に迫る、ドイツも過去最多を記録 
WHO「大流行の終息は遠い…オミクロンを甘く見るな」
フランス・パリの凱旋門近くのレストランの入口で、店員が客の健康証明書を確認している。フランスでは1日の新規患者数が50万人に迫っている=パリ/EPA・聯合ニュース

 米国の新型コロナウイルス感染症による入院患者の数が連日最多を更新し、フランスの1日の感染確認が50万人に迫る中、世界保健機関(WHO)はオミクロン株を甘くみてはならないと改めて警告した。

 WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェソス事務局長は18日(現地時間)、オンラインでブリーフィングを行い「オミクロン株が全世界を襲っており、先週は全世界で1800万人以上の感染者が報告された」とし、世界がコロナ大流行から抜け出すにはまだ時間がかかると述べた。また「オミクロン株はあまり深刻ではないと言うのは誤解を招く恐れがある」とし「オミクロン株の影響で入院患者と死者が増え続けている」と述べた。

 テドロス事務局長は「脆弱な階層にウイルスは強力すぎる速度で広まっている」とし、新たな変異ウイルスが現れる可能性もあると警告した。同氏は「オミクロン株が急速に広がっている今こそ、ワクチン接種がいつになく重要だ」とし、全世界に対する公平なワクチンの分配を改めて求めた。

 一方、米国と欧州のコロナ感染状況はなかなか改善の兆しを見せていない。米「ニューヨーク・タイムズ」の17日の報道によると、17日現在で米国の7日間平均の1日当たりのコロナ入院患者数は15万6998人と、過去最多を記録した。これは2週間前より54%多い。死者も2週間前より54%増の1961人を記録した。17日の新規感染確認は71万2051人だったが、17日まで休日が続いていたため多くの州が資料を発表していないと同紙は説明した。

 こうした中、米国では3月中旬までにさらに5万~30万人が死亡する可能性もあるというモデル分析の結果が発表された。AP通信が同日報じた。ペンシルベニア州立大学のカトリオナ・セイ博士は、いくつかの予測モデルを総合したところ、昨年12月中旬から今年3月中旬までに150万人が入院し、19万1000人が死亡するとの結果が出たと述べた。モデルの正確さを考慮すると、死者は5万8000人から30万5000人になると推定されると同氏は付け加えた。

 欧州では、フランスに続きドイツの状況も悪化しはじめている。フランスでは17日、46万4769人のコロナ感染者が新たに確認され、またも過去最多を記録したとAFPが報じた。前日は週末であった影響などで感染確認数は10万2144人だったが、1日で36万人も増えた。フランスの感染者数は1週間平均で1日30万人を超えている。

 ドイツでも同日、7万4405人の感染者が新たに確認されるなど、ウイルスが急速に広がっているとdpaが伝えた。保健省傘下のロベルト・コッホ研究所は、人口10万人当たりの新規感染者数が同日553.2人と過去最多を記録したと明らかにした。先週の人口10万人当たりの新規感染者数は387.9人で、これまでの過去最高値は528.2人だった。

シン・ギソプ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1027937.html韓国語原文入力:2022-01-19 11:16
訳D.K

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