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韓国の20~30代の女性たち「二大政党候補、女性嫌悪の大統領選やめよ」

登録:2021-12-13 09:37 修正:2021-12-13 10:43
「ユン候補、性暴力誣告罪公約で女性嫌悪を刺激」 
「イ候補、甥の女性嫌悪犯罪をデート暴力に簡素化」 
新男性連帯による「対抗集会」も
12日午前、シャウトアウトのデモ隊が、ソウル汝矣島の国民の力と共に民主党の本部前で、女性嫌悪を傍観しつつ大統領選挙を行おうとしている二大政党の大統領候補を非難するリレーデモを行っている=ユン・ウンシク先任記者//ハンギョレ新聞社

 「女性にとって今回の大統領選挙は最悪と2番目の悪ではなく、最悪と最悪の対決だ」

 20~30代の女性たちが国民の力と共に民主党の本部前に集まり「2022年大統領選挙は女性嫌悪大統領選挙」と二大政党を批判した。

 「2030女性団体シャウトアウト」は12日、ソウル汝矣島(ヨイド)の国民の力と共に民主党の本部前で相次いで「2022年女性嫌悪大統領選挙糾弾デモ」を行い、両党の大統領候補に対して反フェミニズムにもとづくポピュリズム政治を止めることを求めた。同団体は「女性嫌悪を利用する男性政治家に国事を任せることはできない」とし「女性たちはこれ以上、嫌悪を量産する政界には沈黙しない」と述べた。

 この日午前11時、50人あまりの参加者は「黒い服」を着て国民の力の党本部前に集まった。デモ隊は、ユン・ソクヨル候補による性暴力誣告罪の新設、女性家族部廃止公約は「女性嫌悪」だと批判した。ある参加者は「2019年7月の韓国女性政策研究院の調査結果によると、2017~2018年に性的暴行加害者として告訴された人が被害者を誣告罪で逆告訴したケースは824件に達するが、そのうち不起訴率は84%に達する」とし「誣告罪が性的暴行被害者の口を塞ぐために悪用されているという証拠だ」と述べた。そして「ユン・ソクヨル候補はこのすべての事実を知りつつ、女性嫌悪を刺激し票集めをしている」と述べた。

国民の力のユン・ソクヨル候補とイ・ジュンソク代表が4日午後、釜山西面の若者の街で、ユン候補の誕生ケーキを掲げてポーズを取っている。ケーキには「今日から95日!ダンディでいこう」と書かれている/聯合ニュース

 正午から共に民主党本部前で行われた集会では、主にイ・ジェミョン候補の「甥による交際殺人の弁護」に対する批判がなされた。ある参加者は「イ・ジェミョン候補は過去に甥の女性嫌悪犯罪を弁護した際に、明白な計画殺人犯罪を知的障害だと主張し、デート暴力に簡素化した」とし「女性殺人に免罪符を与えている、性認知感受性が全くない人が大統領候補になることは絶対に容認できない」と述べた。20~30代の男性が主な利用者であるエフエムコリアなどのいわゆる「男超コミュニティ」を巡回して書き込むというイ候補の最近の行為を批判する声もあがった。ある参加者は「男超コミュニティには女性蔑視的な文章や違法撮影物、芸能人や周辺女性を侮辱するような言葉が出回っていたりする。女性嫌悪がまん延するオンラインコミュニティで、一国の指導者になろうという大統領候補が(どうして)平然とあいさつできるのか」と語った。

イ・ジェミョン候補のフェイスブックより。デート暴力について書かれている//ハンギョレ新聞社

 さらに参加者は、最悪を防ぐために2番目の悪を選択するような投票はしないと口をそろえた。ある参加者は「大統領候補たちは20代男性の票に盲進するのではなく、すべての国民の基本権を守るジェンダー公約を作れ」とし「韓国の女性は、もはや女性嫌悪には投票しない」と述べた。

 同日同時刻、100メートルほど離れた場所では、反フェミニズム系団体「新男性連帯」が対抗集会を開き、「男性嫌悪を中止せよ」とスローガンを叫んだ。警察はこの日、フェンスを張って両集会の参加者を分離規制し、衝突は発生しなかった。

コ・ビョンチャン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1022975.html韓国語原文入力:2021-12-12 16:26
訳D.K

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