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韓国の感染者、5日連続2千人台…32人で「最多」だった死者は20人に減

登録:2021-11-15 09:21 修正:2021-11-15 10:13
今年1月3日にコロナ集団感染が発生した光州市光山区のヒョジョン療養病院で、救急車が感染者を外部の治療施設に搬送するため移動している/聯合ニュース

 段階的日常回復が開始されているが、新規感染者数は5日連続で2000人台を記録している。感染者の増加とともに、重症患者と死者の数も急速に増えている。

 14日の中央防疫対策本部(防対本)の発表によると、同日0時現在の新規感染者数は2419人で、前日(2325人)から94人の増。10日(2425人)以降、5日連続で2000人台より下がっていない。

 感染者の増加とともに重症患者も急増している。感染者のうち酸素飽和度が落ち、高流量酸素療法や人工呼吸器、人工心肺装置(ECMO、体外式膜型人工肺)などによる治療を受けていれば重症患者に分類される。この日現在の重症患者数は483人で、新型コロナウイルス感染症の流行開始以降最多(485人)を記録した前日より2人減少したものの、依然として480人台を維持している。

 重症患者数が増加した理由としては、高齢層の患者の突破感染(ブレイクスルー感染)の増加が挙げられる。感染者数に占める60歳以上の人口の割合は、先月第1週の16.5%(累計感染者2288人)から今月第1週には29.5%(4434人)へと13%増えた。重症患者の大部分(14日0時現在で82.2%)は60歳以上が占める。

 高齢の感染者や重症患者の増加に伴い、死者も急速に増えている。防対本がこの日発表した20人の死者は、全員が60歳以上の高齢者だ。前日の死者は32人で、第4波以降で最多を記録している。コロナによる死者数が30人を超えたのは、第3波で病院の外での死者が続出した1月8日(35人)以来のことだ。

 感染者が多いソウル・首都圏を中心として、保健医療システムにかかる負担も大きくなっている。前日午後5時現在のソウルの重症患者病床の稼働率は76.23%で、政府が非常計画の発動基準として提示した「重症患者病床稼働率75%」を超えた。仁川(インチョン、73.4%)と京畿(71.9%)も非常計画基準に迫っている。

 政府は、高齢人口に対する追加接種(ブースターショット)の間隔の短縮と病床の拡充に集中している。すでに療養型病院・療養施設の収容者に対する追加接種の時期を基本接種後5カ月に短縮している防疫当局は、60歳以上の高齢人口に対する追加接種の時期の繰り上げも検討している。政府は5日の病床確保行政命令によって1000あまりの準重症・重症患者用病床を追加確保したのに続き、療養型病院・療養施設の患者を収容する感染症専門療養型病院405床も追加で指定した。

イ・ジェホ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/1019195.html韓国語原文入力:2021-11-14 11:50
訳D.K

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