本文に移動

北朝鮮、SLBMと推定される短距離弾道ミサイル発射

登録:2021-10-20 02:23 修正:2021-10-20 07:14
韓国大統領府NSC常任委「深い遺憾」
2016年8月24日の北朝鮮による潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)発射実験の様子/朝鮮中央通信・聯合ニュース

 北朝鮮は19日、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)と推定される短距離弾道ミサイルを発射した。戦場の構図を変える「ゲームチェンジャー」と呼ばれる戦略兵器であるSLBMを北朝鮮が発射したのは、2019年10月以来2年ぶり。大統領府国家安全保障会議(NSC)常任委員会はこの日、緊急会議を開き、北朝鮮に対して「深い遺憾」を表明した。

 合同参謀本部(合参)は「本日(19日)10時17分ごろ、北朝鮮が咸鏡南道新浦(シンポ)の東の海上から東海(トンヘ)上に発射したSLBMと推定される未詳の短距離弾道ミサイル1発を捉えた」とし「その他の数値や特性は韓米の情報当局が精密に分析中」と明らかにした。ミサイルの高度は約60キロメートル、飛行距離は約590キロメートルだという。

 合参がミサイルの発射場所を「新浦の東の海上」であるとしていることから、初の潜水艦からのSLBM発射実験だった可能性がある。北朝鮮は現在、新浦の造船所でSLBMの搭載が可能な3000~4000トン規模の潜水艦を建造中だ。北朝鮮は2016年8月に新浦沖の海上で北極星-1型、2019年10月に元山(ウォンサン)湾で北極星-3型の水中からの発射実験を行っている。

 北朝鮮のミサイル発射実験は今年に入って8回目。政府が最近、米国、日本とともに終戦宣言を含む朝鮮半島平和プロセスの再稼働を準備している中、北朝鮮がまたも武力示威を行ったことについて、大統領府は困惑している。

 大統領府はこの日、ソ・フン国家安保室長の主宰で国家安全保障会議(NSC)常任委員会の緊急会議を行い「北朝鮮の今回の発射が、朝鮮半島平和プロセスを進展させるために、最近我々と米中日露などの主要国とで活発な協議が進められている中で行われたことについて、深い遺憾の意を表明した」と述べた。統一部は「朝鮮半島情勢を平和的かつ安定的に管理するとともに、南北の対話と協力を通じて朝鮮半島の完全な非核化と平和定着、南北関係の進展に向けて一貫して努力していく」との立場を明らかにした。

クォン・ヒョクチョル、イ・ワン、イ・ジェフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/1015779.html韓国語原文入力:2021-10-19 17:15
訳D.K

関連記事