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米FDA、モデルナ・ヤンセンの追加接種に否定的…韓国疾病庁「公式発表あれば検討」

登録:2021-10-14 20:40 修正:2021-10-15 06:42
韓国疾病庁「専門家諮問と予防接種専門委員会で審議する」
生後6カ月から13歳の子どもを対象にしたインフルエンザの予防接種が始まった14日午後、光州市北区の未来児童病院で子どもがインフルエンザワクチンの接種を受けている=光州北区提供/聯合ニュース

 米食品医薬品局(FDA)が、モデルナとヤンセンファーマ(ジョンソン・エンド・ジョンソンの医薬品部門)の新型コロナワクチン接種者に対する追加接種(ブースターショット)についてそれぞれ別の理由で否定的な意見を出した。ヤンセン接種者への追加接種ワクチンとしてファイザー・モデルナとともにヤンセンも考慮してきた韓国の防疫当局は、FDAなどの公式政策が発表された後、これを検討すると明らかにした。

 新型コロナ予防接種対応推進団のホン・ジョンイク予防接種管理チーム長は14日、ブリーフィングで「FDAと米国疾病管理予防センター(CDC)でモデルナとヤンセンのワクチン追加接種に対する接種対象者と接種容量などについて公式な政策が発表されれば、これを十分に検討する予定」とし「この間、モデルナ・ヤンセンのワクチン追加接種と関連して蓄積された研究結果を基に、専門家の諮問と予防接種専門委員会の審議を通じて十分に考慮して決める」と明らかにした。

 前日、ホン管理チーム長はブリーフィングで「ヤンセン接種者の場合、ファイザーやモデルナなどのmRNAワクチンを追加接種する日程を有している。だが、最近の研究動向にしたがってヤンセンのワクチンでも追加接種が可能だという根拠があり慎重に検討している」として「最新の国内外の研究結果を参照し、他の国家の追加接種動向をモニタリングして、専門家の審議を経てワクチンの種類を決めるつもりだ」と明らかにした。ヤンセンの接種者などは概して6月に1回の接種で接種を完了しており、12月頃に追加接種の時期が到来する。接種者の大半は30代だ。

 これに先立ってFDAは12日(現地時間)、公開した文書を通じて「モデルナワクチンは2回の接種だけでも予防効果が強く持続するためブースターショットが必要でないかもしれない」と明らかにした。さらに13日(現地時間)に公開した自らの検討資料では、ヤンセンのワクチンの追加接種が十分な免疫増強効果を発揮するか確実な結論を出せずにいて「ヤンセンが提供した資料が不十分だ」と指摘したと、AP通信などが報道した。FDAの外部諮問機関であるワクチン・関連生物製剤諮問委員会(VRBPAC)は14~15日にかけてモデルナとヤンセンのワクチンのブースターショットの必要性などを議論している。FDAがモデルナワクチンのブースターショットを承認する場合、米国疾病管理予防センターでは来週中に勧告接種対象を議論する会議を開くと発表された。

 一方、韓国政府は北欧国家に続き日本も一部の対象者にモデルナワクチンの接種中断を勧告したことについて、国家政策の動向を観察していると説明した。14日付の日本の毎日新聞によると、日本政府は心筋炎の発症事例が稀に報告されている10~20代男性を対象にモデルナワクチンではなくファイザーワクチンの接種を推奨した。ホン管理チーム長は、韓国政府も接種の中断を勧告する可能性があるかを尋ねる質問に「まだ決まっていないが、国内外での心筋炎・心膜炎の申告現況、国外での副反応現況、国外接種基準の変更などの資料を基に専門家と予防接種専門委員会を通じて議論する予定」と明らかにした。

キム・ジフン記者、シン・ギソプ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/1015209.html韓国語原文入力:2021-10-14 18:07
訳J.S

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