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2019年生まれの韓国人の期待寿命は83.3歳

登録:2021-07-20 06:39 修正:2021-07-20 07:22
「OECD保健統計2021」主要指標比較分析
韓国国民の2019年の期待寿命は83.3年で、OECD諸国平均81.0年より2.3年長かった=出典ゲッティ・イメージバンク//ハンギョレ新聞社

 韓国国民の期待寿命は83.3年であることが分かった。経済協力開発機構(OECD)加盟国の平均81.0年より2.3年長かった。喫煙率と酒類の消費量はOECD加盟国平均と同じか少なかった。過体重と肥満率は日本に次いで2番目に低かったが、ここ10年間徐々に増加している。

 韓国の保健福祉部は今月19日、OECDが発表した「経済協力開発機構保健統計2021」の主な指標別に国民の健康と保健医療の水準を比較した分析資料を発表した。

 同発表によると、韓国国民の2019年基準の期待寿命は83.3年で、OECD諸国の平均81.0年より2.3年長かった。期待寿命が最も長い日本(84.4年)とは1.1年の差だった。期待寿命とは、当該年度の出生児が今後生きるものと期待される年数をいう。

 2018年基準で、韓国の回避可能な死亡率は、人口10万人当たり144.0人で、OECD平均199.7人より低かった。 回避可能な死亡率とは、疾病の予防活動によって防げる「予防可能死亡」と適切な治療サービスの提供によって防げる「治療可能死亡」を合わせて算出する数値である。

 2018年基準で、韓国の自殺による死亡率は、人口10万人当たり24.7人と、OECD加盟国の中で最も高かった。 2009年の33.8人から2017年には23.0人と減少傾向を示していたが、2018年に再び増加した。男性は37.6人、女性は13.7人だった。OECDの平均は11.0人である。

 2019年基準で、韓国の15歳以上の人口のうち、毎日タバコを吸う人の割合は16.4%と、OECD平均(16.4%)と同様の数値を示した。2009年には25.6%で、10年間減少傾向を示している。酒類消費量は15歳以上の人口1人当たり年間8.3リットルで、OECD平均8.8リットルより少なかった。酒類消費量も2009年の8.9リットルから10年間減少傾向にある。

 過体重と肥満の割合は、2019年基準で15歳以上の人口のうち33.7%で、日本の27.2%に続き2番目に少なかった。しかし、韓国の過体重および肥満人口の割合は、2009年の30.5%から徐々に増加する傾向を示している。

 2019年基準で、韓国国民1人当たり医師に外来診療を受けた回数は年間17.2回で、OECD諸国のうち最も多く、これは加盟国平均(6.8回)より2.5倍高いレベルだ。日本が12.5回で、韓国に続いて2番目に国民1人当たりの医療診療回数が多かった。2019年基準で、韓国の入院患者1人当たりの平均在院日数は18.0日で、OECD諸国の中では日本(27.3日)の次に長く、OECD平均8.0日より2倍ほど長かった。

 2019年基準で、韓国のMRI(磁気共鳴画像診断)の利用量は人口1千人当たり73.9件で、OECD平均(80.2件)より少なく、コンピューター断層撮影(CT)は248.8件で、OECD平均(154.8件)より多かった。

 経常医療費は、2019年基準で国内総生産(GDP)の8.2%で、OECD平均の8.8%に比べて低かった。経常医療費とは、保健医療部門のサービスおよび財貨に消費された国民全体の1年間の支出総額を意味する。1人当たりの経常医療費は3406.3米ドルPPP(購買力平価)で、この10年間で年平均7.3%ずつ増加した。医薬品の販売額は2019年基準で韓国国民1人当たり690.9米ドルPPPで、OECDの532.9より高かった。

 2019年基準で、韓国の臨床医の数(韓方医を含む)は人口1千人当たり2.5人で、OECD諸国の中でポーランド、メキシコに次いで3番目に少なかった。人口1千人当たりの臨床医の数が多い国はオーストリア(5.3人)やノルウェー(5.0人)で、日本(2.5人)と米国(2.6人)は韓国とほぼ同じである。医学系列卒業者(漢方医学を含む、歯医学を除く)は、2019年の人口10万人当たり7.4人で、OECD諸国の中で日本(7.1人)、イスラエル(7.2人)に次いで3番目に少なく、OECD平均(13.5人)の半分のレベルだ。

 65歳以上の高齢者人口のうち、韓国の長期療養受給者の割合は2019年基準で9.6%と、OECD平均12.0%より低かった。長期療養受給者の割合は2009年の3.2%からこの10年間、年平均12%の増加率を見せている。急速な高齢化などによる長期療養受給者の増加で、国内総生産(GDP)で長期療養支出が占める比重は2009年の0.4%から2019年には1.1%へと増加した。比重が最も高い国はノルウェー(3.1%)だった。

 保健福祉部のノ・ヒョンジュン政策統計担当官は「経済協力開発機構保健統計は国際社会における韓国の保健医療の現在の水準を評価し、医療サービスの質を向上させるための政策の基礎資料として活用されることに意味がある」とし、「今後も国際比較の可能な保健医療統計の持続的な生産と活用のためにOECDと協力する計画」だと述べた。

キム・ジフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/1004085.html韓国語原文入力:2021-07-19 17:28
訳H.J

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