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韓国統一部長官「北朝鮮、以前より柔軟に…大きな流れが徐々に変化」

登録:2021-06-28 06:24 修正:2021-06-28 06:47
イ統一部長官、統一部と聯合ニュースの国際シンポジウムの基調演説で 
「韓米の対話の意志、北朝鮮の柔軟な態度が合致し、局面転換の良い契機に」
イ・イニョン統一部長官が今月25日、ソウル市中区のロッテホテルソウルで、「バイデン時代:米中覇権競争の激化、朝鮮半島の未来は」をテーマに開かれた「2021朝鮮半島平和シンポジウム」で基調演説を行っている/聯合ニュース

 イ・イニョン統一部長官は25日「韓米の確固たる対話の意志と北朝鮮の以前より柔軟な態度が合致する、局面転換の良い契機を迎えている」と述べた。

 イ長官は同日、ソウル中区小公洞(チュング・ソゴンドン)のロッテホテルで開かれた「バイデン時代:米中覇権競争の激化、朝鮮半島の未来は」をテーマにした第7回朝鮮半島平和国際シンポジウム(統一部と聯合ニュースの共同主催)の基調演説で、「今年朝鮮半島情勢を形作ると考えてきた3本の軸が概ね肯定的な方向でまとまってきた」とし、このように述べた。

 イ長官は「3本の軸」として、第一に「韓国政府の一貫した北朝鮮政策とメッセージ」、第二に「バイデン(米国)政権の平和的解決のための朝鮮半島政策」、第三に「北朝鮮の新しい戦略と路線」を挙げた。

 特にイ長官は「先週開かれた労働党中央委員会(第8期)第3回全員会議で、金正恩(キム・ジョンウン)委員長は『朝鮮半島の安定的な情勢管理』と『対話』を言及し、対話の可能性を示唆するとともに、これまでより柔軟な立場を表明した」とし、「(22・23日の)キム・ヨジョン副部長とリ・ソングォン外務相の談話があり、まだ予断はできないが、大きな流れは徐々に変化していると思う」と指摘した。

 イ長官は「今は南北、朝米間で止まっていた対話を始め、再び交渉のテーブルに向かうべきだ」とし、「今がまさにそのターニングポイントになる適期」だと強調した。さらに「今、情勢転換のモメンタムが始まらなければ、韓国の政治スケジュールなどにより今年下半期から来年に至るまで、南北いずれにも朝鮮半島の平和定着のための選択の幅が狭まる」と指摘した。イ長官は「何より急がれるのは、南北連絡チャンネルの実質的復元を通じた南北対話の再開」だと強調した。

 イ長官は「米中の競争は国際政治の“構造的条件”として定着した」とし、「朝鮮半島の非核化を含む朝鮮半島の平和という議題が、米中の“建設的な協力”の空間となりうるよう働きかけることが、今後韓国にとっては非常に重要な課題になるだろう」と述べた。

イ・ジェフン先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/1000951.html韓国語原文入力:2021-06-25 17:40
訳H.J

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