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韓国のワクチン接種、50代は7月26日、40代以下は8月から

登録:2021-06-18 02:25 修正:2021-06-18 08:46
政府、第3四半期コロナ予防接種計画を発表
17日午前、ソウル永登浦区の永登浦アートホールに設けられたコロナ予防接種センターで、ワクチン接種を終えた市民が異常反応の確認や予防接種証明書の受け取りのために待機している/聯合ニュース

 7月から50代以下の若年層に対する新型コロナウイルスの予防接種が本格化する。7月には50代の壮年層、大学受験生、教職員、60~74歳の未接種者などに対する接種が優先的に行われる。8月からは18~49歳に対する接種が事前予約の受け付け順に実施される。アストラゼネカのワクチンで1次接種を受けた人の一部に対しては、ワクチンの需給不均衡により2次接種時にはファイザーのワクチンを打つ「交差接種」が実施される。

 コロナ予防接種対応推進団は17日、来月から実施される第3四半期予防接種の実施計画を発表した。推進団は「上半期の予防接種の進行状況やワクチン供給計画などを反映して樹立した」とし「15日の予防接種専門委員会の審議を経て決定した」と明らかにした。

 7月の優先接種対象者は大きく分けて、6月の未接種者▽大学受験生と教育・保育従事者▽50代の壮年層に分けられる。まず、アストラゼネカのワクチンの不足により6月中に接種できなかった60~74歳の接種対象者が最優先で接種を行うことになる。また、6月にファイザーのワクチンを予約できなかった約7万人の30歳未満のエッセンシャルワーカー(社会必須人材)に対しても、7月初めに予防接種センターで接種を実施する。

 推進団は2学期の全面登校を支援するため、教育・保育従事者、大学受験生などに対する接種も進める。高校3年生と高校の教職員に対しては、7月19日に始まる7月第4週から予防接種センターにおいてファイザーのワクチンの接種が実施される。高校3年生でない大学受験生については、7月に対象者リストを確保して登録する。対象者はオンラインで事前予約を行い、接種の実施は8月となる計画だ。保育園、幼稚園、小中学校の教職員および保育士などに対しても、7月19日に始まる週からファイザーまたはモデルナのワクチンを接種する。当初6月に実施する計画であった保育所・幼稚園の保育士と教職員、小学校1・2年生の教師などに対しても、併せて接種を進める。

50代、55~59歳から順次接種

 50代の壮年層に対する接種は、7月第5週(7月26~31日)から開始される予定だ。ワクチン導入の量と時期を考慮して1~2週間隔で事前予約を実施。まずは55~59歳、続いて50~54歳の順に予約を受け付ける。

 8月からは、接種を希望する40代以下の年齢層に対して、事前予約した順に接種が実施される。1~2週間隔で事前予約を行い、本人の選択により接種の日時と機関を決定する。

 推進団はこのほかにも、社会的・身体的制約のある在宅高齢者と重度障害者、発達障害者、ホームレスなどに対し、それぞれの事情に合わせた対策を講じることを決めた。障害があったり体が不自由だったりして接種機関の訪問が難しく、オンラインへのアクセス性の低い対象者に対して、移動や活動の支援、予防接種センターでの特定対象群接種日の実施、医療機関での独自接種、訪問接種など、対象群の特性に応じて計画を樹立し、接種を実施する計画だ。

 また第3四半期からは、地方自治体の自主接種と事業体の独自接種も実施される。自治体が独自の計画を立て、エッセンシャルワーカーや高危険群などの対象者を選定し、保健所や予防接種センターで予防接種が実施できるようになる。8月からは鉄鋼、自動車などの主要な生産工場のうち、24時間稼働が必要な事業所などでも独自接種を実施することが可能になる。

 いっぽう推進団は、7月にアストラゼネカのワクチンによる2次接種が予定されていた約76万人に対し、ファイザーのワクチンによる交差接種を実施することを明らかにした。当初は6月中にCOVAXファシリティ(ワクチン共同購入のための国際的枠組み)からアストラゼネカのワクチンが83万5000回分入ってくることになっていたが、導入時期が7月以降に変更されたためだ。予防接種専門委員会は「海外の事例や研究結果、ワクチンの供給状況などを考慮し、必要な状況においては1次接種したワクチンの接種間隔に合わせて交差接種が実施できると決定した」と述べた。

 対象となるのは訪問介護従事者、医院および薬局の従事者がエッセンシャルワーカーのうち4月中旬以降に委託医療機関でアストラゼネカのワクチンの接種を受けた人。ただし交差接種の対象者であってもアストラゼネカのワクチンによる2次接種を希望する人は、接種は7月第4週(7月19~24日)からとなる予定。推進団は「8月以降の2次接種計画は、ワクチン需給の状況、国内外の研究、海外事例などを総合して推進方法を検討する計画」と述べた。

ソ・ヘミ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/999785.html韓国語原文入力:2021-06-17 14:09
訳D.K

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