新型コロナウイルスワクチンの1次接種率が80%に迫る英国で、1日の感染確認数が9055人となり、ここ4カ月の最高値を記録した。
16日(現地時間)のロイター通信の報道によると、英国政府はこの日の新型コロナの新規感染者数が9055人だったと発表した。今年2月26日に8588人を記録して以降、最大規模だ。前日の7594人に比べ20%近くの増となる。
これは、インドで初めて発見されたデルタ株の拡散のためとみられる。インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究陣によると、デルタ株の急速な拡散によって、英国の感染者数は5月に比べて50%ほど増加している。英国公衆衛生庁の調査によると、1次接種のみを行った場合のデルタ株予防効果は、ファイザーとアストラゼネカともに33%程度。2次接種まで行ってはじめて、ファイザーで88%、アストラゼネカで60%の予防効果が得られた。
新規感染者が急増したことを受け、英国政府は当初21日に予定されていた封鎖解除日を来月19日へと延期した。
世界で初めてワクチン接種を開始した英国は、1次接種を終えた人の数が4183万人と、成人人口の79.4%にのぼる。2次接種の完了者は3000万人で、成人の57.4%に達する。
英国のコロナ感染者数はこの日現在で累計465万人、死者は12万8000人。