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人権委院長の‘闇討ち閉会’

原文入力:2010-01-07午前08:01:13
‘龍山惨事 意見表明’委員の60%賛成にかかわらず
"次回に議論" 全員委会議 一方的に阻止

パク・スジン記者

国家人権委員会の全員委員会が、裁判が進行中の‘龍山惨事’に対する意見を裁判所に提出することで意見を集約したが、ヒョン・ビョンチョル委員長が一方的に阻止し内部反発が起きている。

6日人権委員たちの話を総合すれば人権委は先月28日午後、第24次全員委員会を開き、龍山惨事と関連した意見を裁判所に表明するかについて議論した。会議で出席委員10人中で7人がこの案件に対し‘賛成’意見を出したが、ヒョン委員長は‘次回議論しよう’として一方的に閉会を宣言した。

人権委は当時、龍山惨事遺族がソウル高裁に‘検察の警察不起訴処分’に従わず裁定申請をしたことに対し、裁判所に意見を出すかどうかを議論した。

ヒョン委員長は会議で「龍山惨事関連案件は事務局が進行した事件であり、委員が案件を提出するのは不適切だ」として手続き的問題を提起した。これに対し委員たちは「事務局が進行している案件はすでに以前に終結した陳情事件を意味するもので、今回の案件には手続き的問題がない」とし、会議進行を要求し出席委員10人中過半数の7人が「意見表明に賛成する」と明らかにした。するとヒョン委員長は突然、次回議論しようという意を短く明らかにした後に議事棒を叩き閉会を宣言した後に会議場を出た。

人権委委員たちはヒョン委員長の‘独断的な行動’に強く反発した。ある常任委員は「人権委は合議制機構であり委員の過半数が賛成する案件を次回会議に先送りするのは常識に外れる」と指摘した。

別の人権委員は「全員委員会で委員長は会議を主宰する役割を受け持ち、すべての委員と同じように一票を持っているだけ」として「委員長が人権委員を無視した人権委で前例のない事態が起きた」と話した。

この日、人権委員たちは会議場を去らずに謝罪を要求し、ヒョン委員長は夕方8時頃に会議場にきて委員たちに謝ったと伝えられた。

チョ・グク人権委非常任委員(ソウル大教授)は「裁定申請制度は検事の不起訴処分で裁判を受ける権利を侵害された方々に権利を取り戻してあげること」として「人権委が龍山惨事遺族の裁判を受ける権利に対し意見を表明するのは人権機構として当然のこと」と話した。

ホン・ソンス淑明女子大教授(法学)は「ヒョン委員長が李明博政府の負担になることはしないという‘政治的考慮’をしていると見られる」とし「人権委は政治的考慮をせず人権定規だけを持ち政府機関に勧告したり意見を表明する時にその存在意味がある」と指摘した。
一方、龍山惨事関連案件は来る11日に開かれる全員委員会で再び議論される予定であり、その結果が注目される。

パク・スジン記者jin21@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/397563.html 訳J.S