次期政治指導者の支持度を問う世論調査で、イ・ジェミョン京畿道知事の支持率が上昇し“1強独走体制”が際立っていることが明らかになった。昨年末まで強固な“3強構図”を構築した共に民主党のイ・ナギョン代表とユン・ソクヨル検察総長の支持度は、今年に入り下落傾向を見せ、イ知事との格差がさらに広がった。
5日、世論調査機関の韓国ギャラップが2月2~4日に全国の成人1002人を対象に「次期大統領適任者として誰が良いと考えるか」を訊いた結果(信頼水準95%、標本誤差±3.1%)、全体の27%がイ・ジェミョン知事を挙げたと明らかにした。次いでイ・ナギョン代表が10%、ユン・ソクヨル総長が9%、アン・チョルス国民の党代表が5%、ホン・ジュンピョ無所属議員が2%で後に続いた。先月の調査と比較すると、イ知事の支持度は4ポイント上昇した反面、ユン総長の支持度は4ポイント下落し、昨年11月の調査以来3カ月ぶりに一桁に下がった。イ・ナギョン代表は急落した先月の支持度(10%)と同率を維持したが、イ知事との格差はさらに広がった。アン代表の支持度は2ポイント上昇した。
イ・ジェミョン知事の支持度は、仁川・京畿道(41%)、男性(35%)、40台(38%)などで高く表れ、イ・ナギョン代表は光州(クァンジュ)・全羅道(29%)、女性(13%)、60代以上(14%)で相対的に高く表れたと韓国ギャラップは説明した。共に民主党の支持層でも、イ知事の支持度が45%で、イ代表(23%)を大きく上回った。イ知事の独走体制が次第に強まっているが、来年の大統領選挙に対する期待感は「野党候補当選」を要求する政権交替論(46%)が「与党候補当選」を支持する政権維持論(40%)を若干上回った。
一方、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の職務遂行に対しては、肯定的評価が39%、否定的評価が52%だった。職務肯定率は前週より1ポイント上昇し、否定率は前週と同じだった。政党支持度は、民主党が36%、国民の力が22%、正義党が5%、国民の党が4%の順だった。無党派層は28%であった。4月の補欠選挙が行われるソウルでの支持率は、民主党が36%、国民の力が21%であった。釜山・蔚山(ウルサン)・慶尚南道の場合、国民の力が34%で民主党(26%)を上回った。
韓国ギャラップは、今回の調査で釜山市長再選・補欠選挙のイシューになる加徳島(カドクト)新空港の建設に対する立場も尋ねた。回答者の33%が賛成、37%が反対の立場を明らかにし、誤差範囲内で反対が若干多かった。詳しい調査概要と結果は韓国ギャラップ・中央選挙世論調査審議委員会のホームページを参照。