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「セウォル号事件関連疑惑『嫌疑なし』許せぬ、大統領は取り組みを」…遺族が剃髪

登録:2021-01-23 02:27 修正:2021-01-23 07:14
光化門から大統領府までプラカード手にデモ
セウォル号惨事の遺族とチェ・ホングク牧師が22日、大統領府の噴水前で行われた剃髪式に参加した=4・16連帯提供//ハンギョレ新聞社

 ファン・ギョアン法務部長官(当時)による捜査外圧疑惑など、セウォル号事件関連疑惑を捜査していたセウォル号惨事特別捜査団(イム・グァンヒョク団長、以下「特捜団」)が「嫌疑なし」とした処分に、遺族らは強く反発し、22日に剃髪式を行った。遺族は、特捜団による捜査結果について「セウォル号惨事の責任者たちに免罪符を与えた」と述べ、文在寅(ムン・ジェイン)大統領に真相究明を求めた。

 4・16セウォル号惨事家族協議会、4・16連帯、4・16市民同胞は22日午後、大統領府の噴水前で記者会見と剃髪式を行い、「文在寅大統領は、セウォル号惨事の真実をきちんと解明することができる新たな捜査、責任を持って大統領府・情報機関・軍などの権力機関が制限なく調査と捜査に取り組むよう指示することを約束しなければならない」と訴えた。

 これらの団体は特捜団の捜査結果について「国民がセウォル号惨事に対して抱いている主要な疑惑について全く捜査していない」とし「結局、過去の検察の手抜き捜査とセウォル号惨事の責任者たちに免罪符を与えたも同然だ」と批判した。2019年11月に発足した特捜団は17の事件を捜査し、ファン元長官による検察捜査への外圧疑惑、旧国軍機務司令部(現軍事安保支援司令部)と国家情報院による遺族査察疑惑などの12の事件に嫌疑なしの処分を下した。

 記者会見に先立って行われた剃髪式には、4・16セウォル号惨事家族協議会の執行委員長で故ユ・イェウンさんの父であるユ・ギョングンさんを含む遺族5人とチェ・ホングク牧師が参加した。ユさんは剃髪式を前に「剃髪そのものは恐れることもなく、事実たいしたこともないが、剃髪してでも私たちの声を伝えざるを得ない状況に腹も立つし、怖い」と述べ、「文在寅政権と民主党は、セウォル号惨事の真相究明と責任者処罰、安全な大韓民国作りのために、あらゆる権限を使用すべき」と訴えた。

 4・16セウォル号惨事家族協議会、4・16連帯、4・16市民同胞は23日に、光化門から大統領府までプラカードを掲げてデモを行うなど、セウォル号惨事7周年まで共同行動に取り組む方針だ。

チャン・ピルス記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/980015.html韓国語原文入力:2021-01-22 18:47
訳D.K

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