米民主党のジョー・バイデン大統領選候補は29日(現地時間)、「大統領として私は米国の軍隊を撤収するという無謀な脅しで韓国を恐喝しない」と述べた。バイデン候補はこの日、聯合ニュースに送った寄稿文で「東アジアとそれ以上の地域で平和を守るために我々の同盟を強化し、韓国と共に立つ」として、このように明らかにした。
これは韓国に対し防衛費分担金の大幅増額を圧迫してきたドナルド・トランプ大統領に反対する立場を明らかにし、“同盟復元”という対外政策基調を再確認したものとみられる。バイデン候補が11月3日の大統領選挙で当選すれば、韓国と米国がそれぞれ13%と50%の引き上げで対立し膠着状態に陥った防衛費交渉に、新たな局面が開かれる可能性が高い。
バイデン候補はまた「私は原則に立った外交に関与し、非核化した北朝鮮と統一された南北に向けて進み続けるだろう」と話した。対北朝鮮政策でも首脳間の関係に依存してきたトランプ方式から脱却し、実務交渉により固めていく方式への変化を予告したと解釈される。バイデン候補は22日の大統領選候補者討論で、核能力の縮小に同意する条件の下で北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に会うことができると話した。
バイデン候補は韓米同盟を「血で結ばれた同盟」と表現し、「韓国は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)との戦いでグローバルリーダーとなっており、共同の繁栄と価値、安保を増進させ国際社会の挑戦に対処する上で、この地域の強力な同盟となってきた」と話した。
彼は「皆のための“アメリカンドリーム”を守る」として、移民システムの修正、登録されていない韓国人の市民権ロードマップ提供、多くの韓国人養子の米国民認定などを具体的に提示した。また、韓国系米国人と北朝鮮血縁者の再会のためにも努力すると話した。