火災で意識を失っていた「仁川の小学生兄弟」が秋夕(チュソク。旧暦8月15日の節日)連休期間中に意識を回復し、一般病室に移った。
5日の仁川市弥鄒忽区(インチョンシ・ミチュホルグ)などの説明を総合すると、先月14日に発生した仁川市弥鄒忽区の集合住宅火災で重い火傷を負った小学生のA君(10)とB君(8)の兄弟は、秋夕連休期間中にソウルの火傷専門病院の集中治療室から一般病室に移り、治療を続けている。
Ⅲ度の火傷を負ったA君は現在、意識がはっきりとしており、ある程度対話が可能な水準だという。ただ、弟のB君は首を振る程度の意思表示にとどまるなど、回復速度が遅いという。
この兄弟は、事故発生から11日後の先月25日に初めて目を覚ましたが、対話などまともな反応は示せない状況だった。弥鄒忽区の関係者は「本日午前、家族を通じてA君兄弟が秋夕連休中に意識を回復し、健康状態も好転したことを確認した」と述べた。
A君兄弟は先月14日午前11時10分ごろ、仁川市弥鄒忽区の4階建て集合住宅の2階の部屋で、食事をするために自分たちで調理をしていたところ火災が発生し、重い火傷を負った。彼らは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)再拡散の影響で登校が中止になり非対面授業が実施されている期間中に、母親が外出し不在の自宅で食事を済ませようとしたところ、事故に遭った。
A君兄弟と母親は基礎生活受給(日本の生活保護に当たる)対象者で経済的に余裕がなく、毎月の受給費など約160万ウォン(約14万4千円)の支援を受けていたことが分かっている。兄弟の事情が報じられた後、社団法人、財団などを通じて集まった寄付金は現在までに1億8000万ウォン(約1600万円)ほどにのぼり、ほとんどが火傷の治療とリハビリに使われる予定となっている。