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「新型コロナ、完治者の10人に9人が後遺症」…最も多い症状は「倦怠感」

登録:2020-09-30 03:14 修正:2020-09-30 07:11
慶北大学病院感染内科研究チームの研究結果 
「完治後6~7カ月経っても後遺症残る」
27日のソウルの国立中央医療院選別診療所。医療陣が採取した検体を整理している/聯合ニュース

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)から回復した完治者の10人中9人に、倦怠感などの後遺症が見られるという調査結果が出た。

 中央防疫対策本部(防対本)のクォン・ジュヌク副本部長は29日午後の定例ブリーフィングで、慶北大学医学部のキム・シヌ教授(感染内科)の研究結果を紹介し、「(調査に応じた)COVID-19感染者のうち、1つ以上の後遺症があると答えた人は91.1%を占めた」と述べた。キム・シヌ教授と防疫当局の説明を総合すると、同研究は、今月8~10日に大邱地域のCOVID-19完治者(15~70歳)5762人を対象にオンライン調査を行った結果をもとに分析を進めている。965人の回答者のうち「後遺症がある」と答えた人は879人で、約91%に達した。後遺症は倦怠感(26.2%)と集中力低下(24.6%)として現れたとの回答が多かった。その他の後遺症としては、心理的・精神的後遺症、嗅覚の損傷、味覚の損傷など。キム・シヌ教授はハンギョレの電話取材に対し「思ったより多くの完治者に、完治後6~7カ月が経ったにもかかわらず後遺症が残っていた。特に脳機能、ストレスにかかわる不安や倦怠感、記憶力障害などがみられる」と説明した。

 クォン副本部長は「国立中央医療院では30人あまりの患者を対象として、もう少し期間を長く取って、臨床的で分析的なものを追加し、長期モニタリングを行うことになる」とし「来年には、COVID-19完治者を対象として、肺に対するコンピューター断層撮影(CT)とその分析などを通じて合併症を確認するとともに、血液検体を確保して、より精密な分析を行う計画」と説明した。現在、COVID-19の後遺症に関しては、慶北大学病院、国立中央医療院、大韓感染学会などが、その他16の医療機関と連合し、中長期的な合併症の調査を進めている。

クォン・ジダム記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/964097.html韓国語原文入力:2020-09-29 16:23
訳D.K

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