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学校、食堂、カフェ、職場など日常空間で広がる新型コロナ…「感染の危険目前に」

登録:2020-08-25 06:48 修正:2020-08-25 09:17
24日の新規感染者は266人にとどまったものの 
検査量が減った“週末効果”の可能性も 
「民主労総集会も危険度が高まれば措置」
今月24日午後、従業員の新型コロナウイルス感染症の感染が確認されたソウル松坡区のクーパン本社ビルの様子。同日、クーパンはビル8階から26階の間の蚕室本社全体を閉鎖し、追加の防疫を実施した/聯合ニュース

 教会や集会、訪問販売業者などで集団発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が大型スーパーや学校、食堂、カフェ、職場など日常的な生活空間へと急速に広がっている。24日のCOVID-19の新規感染者は266人で、4日ぶりに200人台を記録し多少減ったものの、防疫当局は一喜一憂を警戒した。ここ2週間、一日平均新規感染者数が13倍増加したが、さらなる感染発信場所も着実に増えており、しばらくはこのような感染拡大傾向が続く見通しだ。

 この日COVID-19感染者は266人増え、新規感染者数が400人に迫った前日より増加幅がやや縮小した。しかし、希望のあるシグナルと判断するのはまだ早い。通常、平日より週末に診断検査量が減り、月・火など週明けに患者数が減少する傾向を示してきたからだ。実際、中央防疫対策本部が集計した「一日の感染が疑われる患者の申告件数」を見ると、20日と21日はいずれも2万件を超えたが、週末の22日と23日はそれぞれ約1万5千件、約1万3千件が確認された。「一日の感染が疑われる患者の申告件数」とは、当日に陽性・陰性の判定を受けた人数と検査中の人数を合わせた統計だ。

 COVID-19は全国で急速に広がっている。防疫当局がこの2週間(8月9日~22日)にかけて分析した感染者の統計によると、国内で発生した一日平均新規感染者数は、直前の2週間(7月26日~8月8日)に比べ、12.0人から162.1人へと13倍も増加した。そのうち首都圏の感染者数が平均136.7人で、感染者全体の84%を占めている。同時に非首都圏地域でも感染者数が平均1.8人から25.4人へと14倍以上増えた。

 ソウルのサラン第一教会や光化門(クァンファムン)集会など、主要感染集団関連の感染者も増え続けている。サラン第一教会関連者はこの日34人増え、計875人を記録した一方、15日に開かれた光化門集会に関連しては、警察官7人を含む40人が追加で陽性判定を受け、現在まで計176人の感染が確認された。同日、ソウルの普信閣(ポシンガク)前で民主労総が開催した「8・15労働者大会」でも感染者が発生した。チョン・ウンギョン防対本本部長は「(労働者大会での)感染者の動線や感染経路、感染源について調査中であり、追加で感染にさらされた可能性が高いなら(光化門集会参加者と)同じような措置を取る計画」だと述べた。

 忠清南道天安(チョナン)では医療スタッフの感染が相次いだ。天安市順天郷大学付属天安病院では、今月22日に救急集中治療室の看護師が陽性判定を受けたのに続き、職員など9人の感染がさらに確認された。

 訪問販売や事業説明会関連の集団発生も続いている。これに先立ち、全羅南道順天市(スンチョンシ)の大型スーパー「ホームプラス」のフードコート関連の集団発生は、ソウル市冠岳区(クァナクク)にある業者「無限グループ」との関連性が確認された。防疫当局は「『無限グループ』は仮想通貨関連業者とみられるが、現在調査中」だとし、「フードコートの指標患者が『無限グループ』の説明会を訪問しており、これと関連して現在まで全羅南道や京畿道、仁川(インチョン)、釜山(プサン)で計25人が確認された」と述べた。

パク・タヘ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/959182.html韓国語原文入力::2020-08-25 02:00
訳H.J

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