原文入力:2009-12-03午後08:50:25
"就任前のこと" 逃げ腰…イ・ヒョンドン次長に責任押し付け
‘アン局長, ペク庁長 関連情報ある’と言っても黙殺無返答
チェ・ウソン記者
←ペク・ヨンホ国税庁長
アン・ウォング局長の辞退圧迫論議を契機に国税庁内部の雑音が相次ぎ出てくる中で、実際ペク・ヨンホ国税庁長は今回の論議と‘距離をおくこと’にだけ没頭している。自身が庁長に就任するはるか以前に起きたことが発端になったとは言え、論議の主舞台である国税庁を導く現職首長ががむしゃらに‘知らぬ振り’で一貫しているのは望ましくないとの声も出ている。
今回の事態を眺める国税庁内部の公式見解は一言で言えば‘昔のこと’というものだ。国税庁関係者は「今回の問題はペク庁長とは何の関係もない過去のことで、ペク庁長就任以前にすっきりと終えられなければならなかったのに、そうでなかったことが単に禍根であるだけ」として「ペク庁長としては計画どおり国税庁改革作業により一層力を注ぎさえすればよい」と話した。実際に国税庁監察組織によるアン局長辞退圧迫波紋が初めて起きたのは去る7月16日ペク庁長が庁長として公式就任する前のことだ。
だが、すべての責任をイ・ヒョンドン次長に任せて知らぬ振りで一貫する懸案ではないとの批判も出ている。ペク庁長就任以後にもアン局長を巡る組織内部の雑音は続いたという点からだ。アン局長が公開した8月16日付け録音資料には「庁長様はよくご存知ないか」というアン局長の問いに「アン局長問題は次長を中心にして早くケリがつけば良いという意向を明らかにされた」という当時の運営支援課長の返答内容が入っている。8月30日の録音資料にも、アン局長が国税庁がアン局長の米国派遣発令をずっと先送りしていることに対して「国税庁の留学TO(定員)一つを無駄にすることなのにペク庁長は知っているのか」と尋ねると、運営支援課長が「ペク庁長には報告をしなくなっている」と答えたとなっている。組織運営の重要な懸案から事実上、手を離しているわけだ。
特に、アン局長が前任庁長らはもちろんペク庁長自身に関する情報まで陰口を叩く程、組織に雑音を起こしていたという点から見て、ペク庁長のこういう歩みはまた別の論議を呼び起こすに値する。去る9月20日イ・ヒョンドン次長と<月刊朝鮮>編集陣の出会いでは「アン局長が組織不正や前任庁長と関連して暴露するに値する内容を持っているか」という<月刊朝鮮>側の問いにイ次長がイ・ジュソン-チョン・グンピョ前任庁長ことも持っていると理解していると答えたことが明らかになった。特にこの席では‘アン局長がペク庁長関連情報も持っているといううわさがあり、それをイ次長も知っている’という内容の対話が交わされていたことが確認された。真実攻防を別にして組織をもう一度揺さぶりかねない火種が確実に残っているという話だ。
前職国税庁局長級出身のある人物は「ペク庁長がこの問題の解決に確実に割り込む余地が大きくないという点は否定しがたい」としつつも「過去のことをすっきりと処理できないまま事実上放置するならば、かえって組織運営に荷物になりうるので今からでもより積極的に出なければならないだろう」と話した。
チェ・ウソン記者morgen@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/391329.html 訳J.S