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「米保守系団体が対北朝鮮ビラ活動に援助」…「金儲けの手段」利用疑惑

登録:2020-06-15 02:12 修正:2020-06-15 09:25
[脱北団体の「北朝鮮へのビラ散布強行」物議] 

散布に反対する脱北民 
「自由北韓運動連合、米国の保守団体に 
活動内容を伝え、援助受けている」と主張 

同連合「米国同胞たちが送ってくれたもの」反論
2014年10月、脱北民団体が京畿道坡州市炭県面の統一の丘駐車場で北朝鮮へのビラをつけた風船を飛ばしている様子=パク・ジョンシク記者//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮のキム・ヨジョン労働党中央委員会第1副部長ら、北朝鮮政府高官たちの強い反発を招いた対北朝鮮ビラは、先月31日に自由北韓運動連合が撒いたものだ。パク・サンハク氏が率いるこの団体はその日、ビラ50万枚、小冊子50冊、1ドル紙幣2000枚、携帯用保存媒体(USBメモリ)1000個を大型風船にぶら下げて飛ばした。

 同団体のホームページを見ると、「第7期第4回党中央軍事委で、新たな戦略核兵器で衝撃的な行動をとるという偽善者金正恩(キム・ジョンウン)」という文言とともに、大陸間弾道ミサイル(ICBM)、核ミサイル、そして金正恩国務委員長の写真を合成した横断幕が大型の風船から垂れ下がっている。ハンギョレが入手したビラを見ると、「金正恩を特殊強姦未成年性暴行罪で告発する」「(金正恩の)金庫は人民が飢えながら、血と汗を流して稼いだ価値で満たされている」「長兄の金正男(キム・ジョンナム)を残忍に殺害した人間屠殺屋金正恩」といった文言が書かれている。

 小冊子には、北朝鮮の核兵器開発を糾弾する内容が書かれているという。「北朝鮮は6・12シンガポール会談で約束した非核化努力に取り組んでいない」「国際社会は北朝鮮を助けるために努力しているのに、北朝鮮はむしろ国際社会を恐喝・脅迫している」「核兵器は北朝鮮の人民に必要なものではないため、北朝鮮の人民は立ち上がらなければならない」などが印刷物の主な内容だという。またUSBメモリには韓国社会の発展した様子や、未来統合党のテ・ヨンホ、チ・ソンホ両議員の映像が入っているという。北朝鮮へのビラ散布に批判的な脱北民(北朝鮮離脱住民)は、金委員長に対する露骨な非難に懸念を示す。国家首領の侮辱や体制非難行為に敏感に反応する北朝鮮の特殊性のためだ。

 脱北民の中には、自由北韓運動連合が対北朝鮮ビラを金もうけの手段として利用しているという疑惑を提起する人もいる。元北朝鮮国境警備隊詰所長の脱北民ホン・ガンチョル氏は13日、ハンギョレとのインタビューで、「(北朝鮮へのビラ散布の)活動内容を米国(の保守団体)に提出すれば援助をもらえる」とし、脱北民団体による北朝鮮へのビラ散布競争も激しいと述べた。また、別の対北朝鮮ビラ団体「対北風船団」のイ・ミンボク代表も、「風船を1回飛ばすのに原価は10万ウォン(約8920円)ほどにすぎないが、パク・サンハク代表は1回につき150万ウォン(約13万4000円)、300万ウォン(約26万8000円)の援助を要求している」と非難した。これについてパク・サンハク代表は「米国の団体や政府からの援助は全くない。(ビラとともに北朝鮮に飛ばした1ドル紙幣は)米国の同胞が1ドルずつ送ってくれたもの」と反論した。

 政府による境界地域の封鎖に対処するために、ドローンを用いてビラを散布するというパク代表の計画も憂慮されている。イ・ミンボク代表は「多くのビラを持ち上げるためには、ドローンが小型飛行機のように大きくなければならない。そのためには動力誘導装置がなければならないが、それは戦争行為だ。民間人がしてはならない行為」と指摘した。脱北民の中からも批判の声が上がっている。匿名を求めたある脱北民は、「多くの脱北民が北朝鮮へのビラ散布を恥ずかしく思っているのに、パク代表は揉め事ばかり引き起こしている。北朝鮮を民主化したいのであれば、北朝鮮に行ってするべき」と述べた。

パク・ユンギョン、ホン・ヨンドク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/949316.html韓国語原文入力:2020-06-14 20:56
訳D.K

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