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百済堰完全開放…錦江の3つの堰、水門すべて開く

登録:2020-05-26 01:58 修正:2020-05-26 07:02
錦江の水流の改善を期待
水門を開いた錦江の百済堰//ハンギョレ新聞社

 世宗(セジョン)堰、公州(コンジュ)堰に続き、百済(ペクチェ)堰も完全開放される。これで錦江(クムガン)にある3つの堰の水門がすべて開かれることになる。

 環境部は、25日午後から百済堰の水門を段階的に開放し、7月末には完全に開放する計画だと明らかにした。今回の開放計画によると、百済堰の水位は7月末までに10日に0.5メートルずつ段階的に下げられる。百済堰の水門を開放することにより、錦江上流にある世宗堰から下流にある百済堰まで連続した水流が生まれると見られる。

 ただし、冬季の地下水利用を考慮し、10月以降の開放計画は今後決定する。環境部の四大河川自然性回復のための調査・評価団のキム・ジンシク課長は「冬になると、農民がビニールハウスの上に相対的に温度の高い地下水を撒いて中を温める水幕栽培をする。このため水の利用量が増える」と説明した。

 百済堰は、昨年7月初めから11月初めまで開放していたが、冬季の周辺農家の円滑な水利用のため、再び水門を閉めて水位を上げた。水質や水生態系の観測と緑藻への対応のため、今回再び開放された。

 環境部は2018年1月から開放中の世宗堰、同年3月から開放中の公州堰とともに、百済堰の開放で錦江の水流が改善されると期待している。夏場の緑藻への対応や錦江の自然性回復にも役立つと見込む。

 環境部の四大河川調査・評価団のキム・ヨンフン団長は「百済堰の開放は、官民協力によって堰開放の制約要件を改善したケース。今後、他地域の堰についても地域住民と十分にコミュニケーションを取り、協力しながら堰開放を拡大していく」と述べた。

チェ・ウリ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/946394.html韓国語原文入力:2020-05-25 16:55
訳D.K

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