今後、TOEICや採用試験などを実施する場合は、感染管理責任者の指定と試験会場内で受験者が少なくとも1.5メートル以上の間隔を維持することを求める防疫指針が出た。遊園地やデパートなど40カ所に対する細部指針も22日から順次発表される。
韓国政府は20日、緩和された社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)期間に採用や資格試験など必須試験を実施するために必要な「試験防疫管理の手引き」を発表した。キム・ガンリプ中央災難安全対策本部1総括調整官は「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が地域社会で流行している場合は、試験を延期するか取り消すのが原則だが、やむを得ず試験を実施しなければならない場合は、主催機関が徹底した防疫対策を樹立して施行するように(指針を)定めた」と述べた。
政府が同日に発表した「試験防疫管理の手引き」には、採用と資格などと関連した必須試験の場合、試験の前と後に分けて主催機関が守らなければならない指針が盛り込まれている。試験主催機関は試験前に感染管理責任者を指定し、COVID-19への感染が疑われる患者が発生した場合、関連機関と直ちに連結可能な対応計画を用意しなければならない。試験当日は出入口を一本化して案内要員を配置し、発熱確認など受験者の症状を確認すると共に、有症者のための待機室と試験室を設けなければならない。受験者たちは試験室の中で、最低1.5メートル以上の間隔を保たなければならない。TOEFLやTOEICのスピーキングなどマスク着用が難しい試験は防疫当局に問い合わせて、地域社会で流行している場合は試験を延期しなければならない。
政府は遊園地やデパートなど業種別、類型別の細部指針も順次公開する方針だ。キム・ガンリプ1総括調整官は「国民の意見と専門家や地方自治体などの意見を広く集め、業種別、類型別に運営を再開しながらもCOVID-19のリスクを最小化できる合理的な運営方案を用意している」とし、「水曜日(22日)頃に運営規則を発表する」と述べた。政府は今月12日から28日まで、生活防疫規則に対する国民の意見を聴収しており、同日基準で7200件あまりが寄せられた。
さらに、今後2週間ごとにCOVID-19の「感染拡大危険度」を評価し、ソーシャル・ディスタンシングのレベルを弾力的に調節する方針だ。危険度評価には、1日の新規感染者数(50人以下)と感染経路不明の事例(5%以下)だけでなく、検疫診断当時の防疫網内管理比率が主に考慮される。中央事故収拾本部のユン・テホ防疫総括班長は「(新規感染者数と経路不明の事例の割合に続き)今回追加した防疫網内管理比率がさらに重要な意味を持つ」と説明した。防疫網内管理比率とは、COVID-19の感染者が接触した人に対する検査を行っている間に感染者が発生した割合を指す。