韓国滞在歴のある外国人の入国を制限する国が急増している中、入国禁止などの現状を知らせる「外交部海外安全旅行」のホームページ(www.0404.go.kr)情報が実際の状況より遅れて反映されるうえ、内容も急に変更され、混乱を招いていると指摘されている。
外交部は海外安全旅行ホームページで、入国禁止措置を取るか入国手続きを強化した国とその内容を一日1、2回公開している。旅行客はこの情報を参考にして旅行をキャンセルすることもある。リアルタイムの情報ではないため、ただでさえ遅れた感があるうえ、すでに外信で報道され実際に被害が発生したにもかかわらず、反映されていない事例が少なくない。
アフリカの島国のモーリシャスは23日、空港に到着した韓国人新婚夫婦34人を隔離したが、この情報は25日午後2時になってようやく(外交部海外安全旅行ホームページの)入国禁止リストに掲載された。25日、中国の山東省威海や遼寧省瀋陽、江蘇省南京空港で相次いで韓国人が隔離されたにもかかわらず、現在入国制限国のリストに中国は載っていない。外交部関係者は「入国禁止など事前通知があったり、事件が発生した時に確認するのに時間がかかるうえ、措置を取り消してほしいと説得する作業も行われているため、遅くなる側面がある」と述べた。
単純なミスで情報が急に変更される場合もある。サモアと米国領サモアは入国禁止リストに載っていたが、25日に突然入国手続きの強化に分類されてから、最終的には入国禁止リストに含まれた。26日現在、韓国滞在歴のある外国人の入国を制限する国は30カ国(入国禁止17カ国、入国手続きの強化13カ国)に増えた。
外交部は同日、ケイ海明・駐韓中国大使と富田浩司・駐韓日本大使を外交部庁舎に呼び、過度な対応を自制するよう要請したという。日本は同日、韓国の大邱(テグ)と慶尚北道清道(チョンド)に滞在した外国人の入国を禁止することを決めた。ケイ大使は「一部の地方自治体で行う措置は韓国国民だけを対象にしたものではない。隔離された人の中には中国国民も多い。ご理解いただきたい」と述べた。