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清道デナム病院で新天地教祖の兄の葬儀…スーパースプレッディングの始まりか

登録:2020-02-21 08:50 修正:2020-02-21 11:47
[大邱での拡散の震源地、新天地葬儀に注目]

31人目も「2次感染者」の可能性 
信者数人と発病時期が近く 
「どこかで共同で露出」 
 
「葬儀に中国の信者も参加したと推定」 
「中国にも新天地支部がある 
31人目の患者も清道デナム病院に行った」 
中国発感染源の可能性は残しておく 
 
礼拝参加者のうち396人が連絡取れず 
1001人が自宅隔離…90人が疑われる症状 
大邱市「全信者8千人を全数調査」

今月20日午後、大邱市南区大明洞の新天地大邱教会付近で、南区庁保健所の関係者たちが防疫作業をしている//ハンギョレ新聞社

 20日の一日で大邱(テグ)・慶尚北道で51人の追加の感染者が発生した中、半分を超える28人が新天地大邱教会から出た。慶尚北道清道群の清道デナム病院では新しい感染者が15人発生した。新天地大邱教会は31人目の患者が4回訪問した所で、清道デナム病院は新天地イエス教教祖のイ・マンヒの兄が先月末に死亡して葬儀を行ったところだ。同じ時期に31人目の患者が清道に訪問した事実を確認した保健当局は、これらの関連性を集中調査する一方、大邱・慶尚北道で新型コロナウイルス感染症(CIVID-19)が大勢に拡散された震源地が新天地イエス教である可能性に重きを置いている。

 チョン・ウンギョン中央防疫対策本部(中対本)本部長はこの日、定例ブリーフィングで「31人目の患者の発生日を7日または10日と見ているが、新天地と関連する患者全体の発生日を分析してみると、この患者が前半の(感染された)患者と見るのは難しい」とし、「同じ時期に発病した何人の患者がさらにいるので、この人たちもどこかで共同で露出され、この人たちがまた、9、16日の礼拝を通じて2次感染が起きたと仮定して調査中」だと明らかにした。

国内の感染者の日別発生現況(20日午後4時基準、104人)=資料:中央防疫対策本部//ハンギョレ新聞社

 31人目の患者が、当初知られていたように教会の中でウイルスを初めて広めた人物ではなく、2次感染者である可能性があるということだ。中対本は2つの事例と共通して連携した感染源があった可能性を念頭に置き、清道デナム病院の疫学調査と防疫措置を進めている。

 これと関連して、政府関係者は「31人目の患者は否定しているが、保健当局で携帯電話の位置情報システム(GPS)を調査した結果、この方が清道デナム病院に行った事実を確認した」と話した。同病院では清道が故郷である新天地イエス教の教祖の兄の葬儀が今月初めに行われた。同関係者は「中国にも新天地支部があるが、清道デナム病院の葬儀に中国から来た人が参列したのではないかと推定される。31人目の患者の出発はそこだ」と話した。五里霧中だった31人目の患者の感染源が中国発である余地を開いておいたということだ。

 チョン・ウンギョン本部長は「新天地大邱教会と関連した事例は集団露出による集団発病と見ている」とし、「(初めて感染してウイルスをうつした)指標患者が誰なのか、どのような露出があったのか、調査を進めている」と明らかにした。これに関し、別の政府関係者は「(葬儀だけでなく)他の集会などとの関連性なども総合的に把握している」と話した。これに先立って、31人目の患者は症状発現前後この教会に4回訪問したことが確認された。この日、大邱・慶尚北道で増えた患者の中には新天地の信者28人、31人目の患者が入院していたセロナン漢方病院の職員1人、清道デナム病院15人が含まれている。残りの7人は疫学調査が進行中だ。

 保健当局は31人目の患者の咽喉痛が発生した7日以後、同じ場所で一緒に礼拝を受けた信者1001人を自宅隔離処置にしたが、追加で感染者が発生する可能性もある。COVID-19の確定判定を受けた大邱カトリック大学病院の看護士は、自分が新天地イエス教信者だという事実を隠したまま19日夕方まで病院で勤務していたことが明らかになっている。この看護士はこの日午後12時にCOVID-19の陽性判定を受けた後になって自分が信者であることを明らかにした。大邱市はこの日午前、彼らを相手に症状の有無を電話調査した結果、90人が「疑われる症状がある」と答えた。396人は連絡が取れなかった。大邱市は症状のある90人の1対1の専門担当管理体制を構築することにした。約8千人ほどの信者全員を対象にCOVID-19の全数調査もし、専門担当コールセンターも運営する。

 新天地大邱教会を中心に「スーパースプレッディング」事件が発生したことで、当局は大邱・慶尚北道内の集団行事を自制するよう呼びかけた。特に一つの空間に密集している場合、初期に感染力が高いCOVID-19の特性と結びついて伝染力が高まる可能性があるため、留意しなければならないということだ。

 一方、この日ソウルでは患者2人が新たに確認された。56人目の患者(75・男性)は肺炎患者で、ソウル鍾路区(チョンノグ)の保健所の選別診療所を経て確認された。現在ソウル医療院に隔離入院中の同患者は、先月末に鐘路高齢者総合福祉館を訪れたことが確認された。チョン本部長は「29人目の患者と一緒に食事をした動線が確認された」とし、「福祉館で共同露出された可能性を考え、当時接触した人たちを追加調査している」と明らかにした。

パク・ダヘ記者、大邱/ク・デソン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/929094.html韓国語原文入力:2020-02-21 07:24
訳C.M

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